今日1日テレビを見ていたら報道・情報番組はどこも
「新型コロナウイルスの感染拡大」をトップで扱っていました。
ここにきて感染者・死者が急増し、中国を中心に大騒ぎになっていますね。
(新型コロナウイルス)
さらに、中国で「春節」(大型連休)が始まり、日本の至る所で中国人の姿が見られるようになりました。
思わず緊張してしまう方々も多いのではないでしょうか。
その人たちには全く罪はないのですけどね。
私の病室は、血液のがんと闘っている人たちのフロアにあるので、空気はとても清潔です。
入院していれば感染の心配は全然ないんですが、まあそれをお勧めするわけにもいきませんしね。
各自で予防して頂くしかありません。
さて、ここでいつものパターンなのですが、こうした不安が蔓延した時に心に届く映画のジャンルがあります、
パンデミック映画---。
「パンデミック」とは、ウイルスが人から人へと世界的に流行する状況のこと。
こうした“感染”をテーマに、たくさんの作品が創られてきました。
パンデミック映画は、病気で亡くなってくゆく「疾病系」と、感染すると凶暴化し死ななくなる「ゾンビ系」と2つに分けられます。
今は、ゾンビ系映画が世界的に流行っていますが、
ここではそうした作品ではなく、ウィルス感染による世界の危機を描く「疾病系」を選んでみました。
まず、パンデミック映画の名作と言われているのが
【アウトブレイク】です
(1995年公開)
アメリカの小さな村から未知のウイルス感染が次々と拡大していく様子を克明に描いたフィクションですが、病に倒れる人々、地域封鎖など「エボラ出血熱」をモチーフとしていて、非常にリアル。
主演のダスティン・ホフマンが渋い名演を見せています。
私が好きなパンデミック映画は
【12(トゥエルブ)モンキーズ】
(1996年公開)
ブルース・ウィリスとブラッド・ピットの競演作で
謎のウィルスで人類の大半が死滅してしまった近未来から、過去にタイムスリップをして感染源を突き止め、拡大を阻止しようというSFの傑作です。
ポイントは、感染発生を食い止めるために現代にやってきたブルース・ウィリスが「このままでは人類は滅亡する」と訴えれば訴えるほど狂人扱いされてしまうところ。
今、地球温暖化を防ごうと16歳のグレタさんがトランプ大統領と対立しています。
もし、この子が未来から遣わされていた子だったら!
彼女がエキセントリックなことにも合点が行きます。
だって「温暖化の果ての地球」を知ってるんですから。
この作品を観ると、そんなことも感じます。
モンティ・パイソン(←50代以上でないと知らないかも)のテリー・ギリアム監督作品で、美術的にも作風的にもこだわりの人なので、ちょっと判りにくいところもありますが、私は大好きです。テーマ曲もカッコいいんですよ♪
パンデミック映画には、密室での感染拡大の恐怖を描く傑作も生まれています。
まずは、3年前に世界中で大ヒットした
【新感染 ファイナル・エクスプレス】
(この邦題見お見事!)
(2017年公開)
韓国の超特急の中で謎のウイルスが乗客へと感染していくパニックムービー。
この作品のみ「疾病系」ではありませんが、涙なしでは見られない感動作です。
そして感染パニックの古典的名作が
【カサンドラクロス】
(1977年公開)
ヨーロッパ大陸横断列車内での感染拡大による車内のパニックと、この列車をどうするかという国際保健機構の陰謀を描きます。
見所はなんといってもクライマックス。
特撮ミニチュアファン(←私)には、たまらないスペクタクルシーンが待っています。
さて、最後に日本映画ですが、やはり島国なんですね。
パンデミックの恐怖を描いた疾病系作品の傑作!といえるものが中々思いあたりません。
近年では、妻夫木聡主演、タイトルもズバリ
【感染列島】
(2009年公開)
日本で新型ウイルスが拡大した場合どうなっていくかを描いたサスペンスSF大作です。
見入ってしまいますが、ここまでなる?という部分もあり、メロドラマ部分が評価の別れるところでしょう。
忘れてはならないのが、角川映画の
【復活の日】です。
(1980年公開)
化学兵器として作られた殺人ウイルスが流出してしまい、南極を残して世界が滅んでいく姿を、大変なお金をかけて作り上げた角川映画絶頂期の超大作です
当時の角川映画のご都合主義的部分はご愛嬌。
しかし、40年前、CGもない中よくこれだけのものを作れたなと、今見ても感心させられます。
現在、再ブレーク中の主演・草刈正雄さんが20代!
あまりの美しさに驚きますよ(笑)。
以上たくさん紹介しました。
お付き合いありがとうございます。
パンデミック映画は、今のような”感染社会不安”が起きている時にこそ、いろいろ考えることができる作品となります。
気になる作品がありましたら、お暇なにどうぞ。
観ると「明日からマスクしようかな」と思えますよ。