まさかこんなことが起きるなんて!
とてもハッピーな気持ちです。
入院直前に始めた私のブログが、この度、
【ベスト・ルーキー賞】を頂きました。
信じられません。ありがとうございます。
フリーになって2ヶ月で悪性リンパ腫という“がん宣告”を受けて長期入院が決まり、世の中から自分の存在が消えてなくなることへの恐怖心が振り払えませんでした。
「なんとか繋がっていたい!」
そう思って藁をもすがる気持ちで始めたのがアメーバ・ブログ。
「人を励まそう!」なんて高い志じゃないんです。
コメントを寄せてもらったら、孤独な病院生活の力付けになるかも…。
そんな気持ちが出発点でした。
人が呆れるほどおしゃべりなんですが、書くことも好きで、ブログの新たな楽しさも皆さんとのコメントの交流で知ることができました。
これだけの方が読んでくださっているんだから、出来る限り頑張って書こう!
みなさんの力もあって書き続けたこと、それが良かったんだと思います。
思い起こせば、自分の人生で「賞をもらう」なんて事ほとんどありませんでした。
小学生時代に写生大会で町田市から銀賞をもらったくらい。
展覧会で張り出されて自慢でした。
ただ、もうそこからは梨のつぶて。
フジテレビに入ってからも三宅さんや軽部さんといった先輩や後輩アナウンサーたちは努力を認められ、局から「褒章」をもらっていました。
しかし私は、なーんにも、もらえませんでした(←人のせいにしてる)。
唯一もらえたのは、系列局で開催してるFNSアナウンス大賞の「ブロック賞」(いいとことろまで行ったけど、残念賞)でした。
私は“奈良漬け”が大嫌い。
中学時代に母親が、お弁当のご飯のところに必ず奈良漬けを入れるので、昼にはエキスが広がってご飯が真っ茶色になる。
それがトラウマとなって食べられなくなったのです。
ところが若手アナ時代に、創業800年の歴史を誇る「奈良」にある「奈良漬け」老舗専門店という“大本命”の食リポを命じられました。
いきなり、アナウンサー人生最大のピンチです。
どう切り抜けたのか?
切り抜けませんよ。
本番で嘘がつけず、「食べたくない!」と、もんどりうって食べたそのリポートが評価され…受賞。
なんか、それって、もう複雑。
表彰を頭を書きながら受ける感じでした。
ただ、今回の「ベスト・ルーキー賞」と似ているころがあるんです。
それは、「カッコつけずに素直に正直に伝えよう」と腹を据えたこと。
闘病記なので、いくらでも「闘ってます!」と書くことはできました。
でも、なんか違うんですよね。
結果、皆さんから「楽しみにしています」と沢山のコメント頂いています。
人から楽しみにされる「がん闘病記」なんて、なかなかないですよね。
でも・・・・
それが自分らしいなら、いいじゃないか!
そんな風に思って、毎日病室でパソコンに向かってます。
自分のブログが評価され、こんなにも素敵な賞をいただけて、これ以上の喜びはありません。
「がんになってよかった!」
とは決して言いませんが、病気になっていなかったらこんな体験できませんでした。
仕事を全部キャンセルして、「引き算の縁」ばかりを感じていた時期を経て、
でもやっぱりそこからの「足し算の縁」ってあるんです。
がんも含めて、今、私は貴重な体験をさせてもらってるなっと、今回の受賞を捉えていきたいと思っています。
ま、3回目の5日間抗がん剤24時間連続投与が始まると、また「なんだかな~」という感じになると思いますが、
これからも、頑張ってブログ書かせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
ほんとに、うれしかった。
(病室でも「ボーッと生きてんじゃないよ!」と言われないように)
受賞理由はこちらです。
⇒https://ameblo.jp/staff/entry-12568405329.html