昨日の阪神淡路大震災についてのブログへのたくさんの感想コメント、ありがとうございました。
全て読ませていただきました。
それは、感想という生易しいものではなく、
皆さんのあの日の被災地での、遠隔地での、壮絶な体験と想いにあふれていました。
寄せられたコメントの1つ1つが貴重な記録となっていて、胸がいっぱいになりました。
当時の報道陣の行為は、未曽有の大災害を前に全てが初めての体験で、
とても褒められたものばかりではありませんでした。
私たち取材班も、たいして食料も持たずに出発したため、
3日目には飢えてしまい、ディレクターの知人の家で朝食におにぎりを恵んでもらうという、被災地でとんでもない行いをしました。
神戸・三宮のセンター街では、早朝火災を発見し、私の目の前で大爆発する瞬間を撮影しました。
大変なスクープで、リポートに思わず力が入り、若かった私は大騒ぎをしてしまいました。
その放送は私のアナウンサー人生33年の中で、最も多く繰り返し放送されたリポートとなりました。
しかし、放送後、大変なお叱りとご批判をいただきました。
あの当時ネットがあったならば、大炎上しまっていたでしょう。
しかし、しかし、皆さんは今回のコメントに、
「テレビの力」
「報道の力」
そして…
「感謝」という言葉を添えて下さいました。
読んでいて涙が止まりませんでした。
あの日の私のリポートを覚えていて下っている方、
あの日、現地で私とすれ違った方の感想にも胸を打たれました。
自分がやってきたことは、間違っていなかったかのかもしれない。
皆さんのコメントに、力をいただきました。
これまで行ってきた講演会。
どんな演題でも、被災地以外では最後に時間を取って震災取材の体験談をさせていただきました。
貴重な体験をした一人として伝え続けなければならないと考えてのことでした。
『時が流れて、報道されなくなる方が悲しい』
このコメント、
刺さりました。
ここで終わらしちゃいけない!
まだまだやるべきことはある!
改めて、病室で背中を押してしてもらえました。
コメントを寄せてくださったみなさん、
本当にありがとうございました。