みなさん、こんにちは。
先日、ある企業で、巻き込み力研修を実施しました。
シンスターの「巻き込み力」研修は、「感性やセンス等の個人力に依存することなく、
誰もが巻き込み力を適切に発揮できるようにするための体系的な方法論」を学べる
プログラムです。
研修では、事前に自身の仕事と関係者を可視化するツール「巻き込みマップ
(※下図参照)」を受講者に書いてきてもらいます。当日受講者同士で議論を通して
実務に活かせるヒントを得るワークを行っているのですが、巻き込みマップを
書いてみると、今まで受講者が見えていなかったことが本当にたくさん出て来ます。
今回はいくつかの事例をご紹介しますね!
【巻き込みマップ】
「巻き込みマップ」からの受講者の気づき
◆視野の狭さ
よくある事例としては、マップの中に、自身の身近な仕事の関係者(例えば、
上司、部下、チームメンバー)しか書かれていないというものです。
でも、実際は、社外の専門家、お客様、お客様の上司・・・とたくさん
巻き込み対象はいるケースが多いです。
今回の研修では、マップの中に自身の「上司」のみしか書かれていない事例が
あったのですが、グループワークで、他の受講者と「他に一緒に仕事している人は?」
「相談できる人は?」と見ていくと、最終的にはそのマップの中に、他の事業部の
関係者、専門家等10以上の関係者が出ていきました。この方は、ご自身でも
巻き込みべただとの認識があったようですが、今回のマップで改めて「視野」を
広く持つことの重要性に改めて気づかれたようです。
◆具体的アクションが見えてくる
周囲の人を巻き込む際、新しい取組、大きなプロジェクトになればなるほど、
何をどこから取り組んでいけばよいか、と考え込んでしまうことがあります。
今回の研修では、ある受講者が、グループ会社横断でプロジェクトをテーマに
マップを書かれていました。初めての大きなプロジェクトで何から手を付けて
よいかわからず、初めの一歩として、マップで巻き込みたい関係者を洗い出した
ものの、○○部、△△部と、部署名だけしか書かれていませんでした。
その方は、今回のワークを通じて「そもそも、巻き込むべき人の役職も顔も名前も
知らなかった。そこをまず知るためのアクションが必要だった。」という気づきを
されていました。
頭の中で考えるだけですと、スタックしてしまいがちですが、こうして、マップで
可視化することで、具体的な次のアクションが取れることにもつながるという発見
にもなったようでした。
引き続き、皆さまにご参考になる事例をご紹介できればと思っております。
最後までお読みいただきありがとうございました。
シンスター:菅原
