東京では緊急事態宣言が、延長され、収まらないコロナ禍の中、WEBカメラを
挟んでのオンライン・コミュニケーションが、日常となりつつあります。リアルと
違って、コミュニケーションの仕方も、変わってきているように思います。
さて、聴くという文字・・・「耳と十と目と心」で構成されているのは、ご存じかと
思いますが、企業内の人間関係や、顧客など社外の人間関係構築に重要な
要素の一つに、傾聴があります。意外に、話すのは得意でも、聴くのは苦手と
いう方も少なくないのではないでしょうか?
実際、先日ある企業で実施した研修でも、こんな一コマがありました・・・
その企業では、「納得と共感のコミュニケーション研修」を実施しました。
研修の詳細はこちら⇒https://www.shinstar.co.jp/teikyo/makikomi.html
研修の中の傾聴ワークでは、話役と聞き役を決めます。
話役は、『最近、一番頭にきたことは?』というテーマで、2分ほど、話していた
だきます。時間が余れば、フリートークで、2分使い切っていただく設定です。
また、聞き役は、最初の30秒は、カメラを見ずに、下や横等を向いてできるだけ
無表情で、聞きます。次の30秒は、カメラを見ながら、うなずいても良いですが、
声を出さずに聞きます。そして、最後の30秒は、相槌や合いの手などの大きな
反応をしながら、聞きます。
実施後、発表者の意見を聞くと、
「最初は、何で人の話を聞かないんだ」と、ムッとしました。
「自分も、なにげなく、無反応になっている時があるなと気づきました」
「反応してもらうと、あ、わかってくれてるんだと、嬉しくなる感じがしました」
等々、聴く(聞く)パターンを理解して、自分の行動を振り返っていただけました。
よくあるパターンは、多忙な上司がパソコンで仕事をしながら、部下が来た時に
「あっ、いいよ、気にしないでそのまま話して!」というケースがありますが、やはり
話は、きちんと聞いてくれたほうが嬉しいですよね。
ちなみに、自分が話すのに夢中になって、参加者の反応が変わっていることに
気付かない方も時々おられます。周りを見渡しながら、様子をうかがいながら
話すことも大切ですね。
コミュニケーションは、双方向のやりとりで成り立ちます。
一朝一夕には、コミュニケーション力は向上しませんが、日々、相手を思いやり
配慮し続けることで、向上していくものではないかと思います。
やはり、前回ブログでも話題に上っておりましたが、何事も、「継続は力なり」で
ございますね。