B地区北東隅でノハナショウブ群開 | 新篠津ツルコケモモを守る会

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北海道の新篠津村で再発見された高層湿原(ミズゴケ湿地)とその保護について、情報を発信していきます。

本日、事務局長単独でB地区を踏査しました。

 

2018年に表土が剥ぎ取られた北東隅の縁には、

以後毎年ノハナショウブを播種してきました。

 

本日確認したところ、

南寄りの半分~三分の二にわたって発芽していたノハナショウブが、

随所で開花していました。

 

 

 

アワダチソウ類があちこちに生え、

イシカリキイチゴの苗が複数確認されるなど、

まだまだ油断がならない状況ですが、

湿原の植物を呼び戻す小さな試みが
ひとつ成功したと言えるでしょう。

 

 


これからは、ここで開花結実したノハナショウブから採種し、

付近に播種していくことを繰り返せば、

ノハナショウブは年々殖えていくことでしょう。

 

 

 

ヨツバヒヨドリが蕾を付けていました。

 

開花には程遠い小株ながら、

クサレダマやノリウツギも確認できました。

 

 

表土を剥がれた湿原の傷跡を湿原の植物で塞ぐ挑戦は、

まだ始まったばかりです。