阪神淡路大震災の記憶と通天閣の免震構造☆ | 「新世界」の情報ブログ

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1995年1月17日 午前5時46分、兵庫県・淡路島北部を震源にした地震(阪神•淡路大震災)が起き、兵庫県を中心に大きな被害が出ました。

戦後初めて大都市を直下からおそった地震で、神戸市などで震度7が初めて適用されました。

確か、大阪市内は、震度4の表示がありました。

新世界にある自宅2階で就寝中でしたが、びっくりして飛び起きた記憶があります。

電気、水道は大丈夫でしたが、震度4の揺れにより、ガスメーターの信号が点滅してガスは止まってました。

ガスの復旧ボタンを押したら、すぐに復旧できました。

うちの飲食店では、棚に並べてあった幾つかのグラスが落ちて割れてました。

急いでテレビを付けたら、地震速報になっていて、最初の情報では、地震によって家の中でお年寄りが転倒して怪我をしたとか、その程度の被害情報だったのですが、時間が経つにつれ、兵庫県から淡路島北部にかけての甚大な被害状況が報道され始めました。

当時、スマホもSNSもなく、頼りになるのはテレビ、新聞でした。

阪神•淡路大震災は、私にとっても、毎年冬になると思い出すことです。

南海トラフによる大地震が、いつか起こり得ると言われてますが、大阪市内に住む私にとっては、震度4は経験ありますが、震度6は未知の世界であり、大きな心配事のひとつです。


さて、全国から多くの観光客が訪れる通天閣も地震対策は不可欠になっていました。

1956年に誕生した現在の2代目 通天閣は、鉄骨造建物として構造的な劣化は進んでいないが、最新の耐震診断で、巨大地震が起きた場合、塔の一部が変形する恐れがあることが分かったことなどから、大規模な免震改修工事に踏み切りました。


下は通天閣の免震工事中の写真です。





竹中工務店による免震改修工事が、2015年6月に完成しています。



タワーの4本の脚部をコンクリートで補強し、
地震の揺れを吸収する免震ゴムを取り付けているそうです。





塔に免震改修工事を実施するのは世界でも類を
見ない試みで、総工費約6億円の大事業だったそうです。

また、2階までの円形エレベ-タ-がある補助塔と通天閣のタワ-とでは地震の際の揺れ方が違い、その結果、連結部分に亀裂が入ったり、落下したりする恐れがあったようです。

このように、連結部分の免震に対して、大きな課題があったそうです。


免震改修工事では、補助塔と通天閣の本体タワ-の縁を切ることで、地震のエネルギ-が集まることを避けました。

そして、補助塔と本体タワ-の連結部分を、電車の車両の連結部分の構造を組み込むことにして課題を乗り越えることができたそうです。



このように、様々な最新技術の導入で、今まで以上に地震に強い免震構造が施された通天閣に生まれ変わったようです。

通天閣に上られたら、大阪の風景を楽しみ、そして、免震構造もチェックしてみてください。


[追記]


大阪市浪速区では、浪速区役所に防災マップが置いてあります。


浪速区役所に行かれた際には、防災マップをお持ち帰りください。






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