新世界は串かつ屋さんが多いのは有名ですが、意外ですが、喫茶店も多いのが特徴です。
現在、推定で10軒ほどの喫茶店があり、創業50年~80年以上という喫茶店も数多く営業されてます。
ミックスジュ−ス、クリ−ムソ−ダ、チョコレートパフェ、ホットケーキなど、昭和時代からのメニューがそのまま。
もちろん、『冷コー』もあります。
もともと、『冷コー』は店内の業務用語で、従業員どうしのやり取りで、アイスコ−ヒ−のことを『冷コー』と言ってました。
ミックスジュ−ス、クリ−ムソ−ダ、チョコレートパフェ、ホットケーキなど、昭和時代からのメニューがそのまま。
もちろん、『冷コー』もあります。
もともと、『冷コー』は店内の業務用語で、従業員どうしのやり取りで、アイスコ−ヒ−のことを『冷コー』と言ってました。
それがいつしか、お客さんも『冷コー』と言って注文するようになりました。
さて、2012年、新世界の若手商店主の集まり『新世界援隊』は、『冷コーあります』と書かれたポスターを作り、新世界の喫茶店に貼ってもらいました。
当時は15軒ほどの喫茶店があり、知り合いの人に『冷コーあります』と書かれたポスターをデザインしてもらい、カラーコピーして、ラミネートし、デザインは無料で作ってもらい、使った金額は、カラーコピー代とラミネート代だけでした。
会議では、『そんな企画をして何になるの?一社でも新聞に載ったら認めたるわ!』という厳しい意見もありましたが、何とか新世界援隊の経費でポスターを作り、各喫茶店に貼ってもらいました。
『冷コーあります』ポスターは、いくつかの新聞にも掲載されました。
また、テレビでも紹介してもらったこともありました。
喫茶店の店主さんは、『ポスターを貼ってほしいと言われた時、今更、なぜ貼るのか解りませんでしたが、ポスターを貼ってから、ポスターを見たお客さんから、懐かしいと思ってもらい、コミュニケーションが生まれ、昔話に花が咲き、本当にありがたいポスターです』と、おっしゃってました。
昭和の時代から続く純喫茶の文化を感じてもらえるよう、新世界から喫茶文化を発信し、喫茶店の魅力を知ってもらおうと、そんな気持ちで作った『冷コーあります』ポスターでした。
それ以降、『冷コーあります』ポスターをきっかけに、2014年、大阪市交通局で『純喫茶な新世界』という企画が行われたり、様々な形で喫茶文化の発信ができるようになりました。
コロナ禍、多くの人を集めるイベントを計画するのは難しい状況が続いてます。
時間と労力、お金を使って、大きなことをすることも大事ですが、時間や労力、お金をかけずに、街に根付いた文化を発信し、魅力を伝えていくことは、ちょっとした工夫があれば、すぐにでもできることです。
街の活性化に向けた活動は、すでにその地域に根付いている文化や魅力を再発見することが、最初の第一歩かもしれませんね。
コロナ禍が続く中、今できることから始めようと思う今日この頃です。
★Twitter@shinsekaizyoho
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