先日、新世界恵老会のみなさんが、春の行事として、天王寺動物園の見学会を行いました。
いつもならバスを貸し切って、日帰り旅行をするそうですが、コロナ禍ということで、近場の天王寺動物園になったそうです。
35名程の参加があり、盛況な行事になりました。
さて、年齢的には若いのですが、私も急遽、同行することになりました。
すぐそこにある天王寺動物園ですが、このような機会がなければ、なかなか行けないものです。
おそらく、4〜5年ぶりの天王寺動物園だと思います。
天王寺動物園には新しい施設が作られていたり、綺麗になったという印象でした。
サバンナゾーンでは、あべのハルカスをバックにして写真を撮ると、すごく良い感じです。
ギリギリですが、桜が残っていました。
もう数日後なら、散っていたかもしれませんね。
昨年11月25日には、ホッキョクグマの赤ちゃんが生まれました。
ホッキョクグマ舎は大人気です。
3月23日〜4月9日までの春休みシーズンには、動物園への入園が予約、または事前のチケット購入が必要で、さらに、混雑が予想されるホッキョクグマ舎前は、係員の誘導に従って、一方通行で立ち止まらず観覧することになってました。
天王寺動物園には、写真のようなチンパンジー像があります。
このチンパンジー像のモデルは、リタとロイドという名のチンパンジーです。
リタは戦前の1932年に来園。
リタは賢くて芸を教えると、数々に芸を習得し、天王寺動物園の超人気者になりました。
しかし、その後、第二次世界大戦が勃発。
人気者のリタは、日本軍の広告塔になってしまいました。
リタに兵隊の格好をさせて戦争の広告塔にすることで、国民に戦争の必要性を知らしめる効果を狙ったものです。結果的に、リタは本人の知らないところで戦争の片棒を担ぐことになりました。
その後、リタはロイドの子供を身ごもったのですが、産後に体調が悪化して、死亡したとのことです。
チンパンジーのリタに芸を教えたことで、戦争の宣伝に利用され、結果として、動物園の動物たちを処分するという悲しい結末になりました。
その教訓として、天王寺動物園では動物たちに芸を教えないことになっているそうです。