先日、夜１１時頃、天王寺動物園の門扉が閉まっていて、新世界ゲートから出れずに困り果てていた若いカップルがおられました。
私はその様子に気づき、外から、カップルが門扉をよじ登って脱出するお手伝いをしましたが、門扉には足をかけれる部分がなく、断念しました。
そうこうしてるうちに、動物園内に、警備員を見つけました。
カップルは、大きな声で警備員を呼び寄せ、事情を話して、門扉の鍵を開けてもらい、無事に新世界方面に出ることができました。
めでたし、めでたし！
という単純な話ではないと思います。
話によると、そのカップルは、午後１０時前に天王寺公園の『てんしば』に入り、話に花が咲き、気づいたら午後１１時になっていたそうです。
しかし、どこの出入口も閉まっていて、新世界ゲートにたどり着いたそうです。
園内では、門扉が閉まる旨の案内もなかったそうです。
無事にカップルが新世界ゲートの門扉から出たあと、私は警備員さんに、『このように門扉の中に閉じ込められて困っている人を見つけたら、どこに連絡したらいいですか？』と聞いてみましたが、警備員さんは『連絡する手段は無い。今回は偶然、私がいて良かった。』と、返答されました。
夜間、天王寺公園の全ての門扉が閉まることを知らない人は多く、公園内にいる人に案内もなく、もし閉じ込められても連絡手段がない、これは問題でしょう。
以前、天王寺公園内は、夜間、誰でも行き来できてましが、2016年10月、天王寺公園内の通路の入り口に、大阪市が開閉式の門扉を新たに設置し、夜間は閉鎖するようになりました。
当時、あべのハルカスを中心に再開発が進む天王寺駅前のイメージをさらに高め、活性化を目指していくという大阪市の方針があり、防犯上の理由もあり、午後10時から翌日の午前7時まで、門扉が閉鎖され、現在に至ります。
下の地図のように、夜間、天王寺公園の３つの門扉が閉まります。
下の張り紙は、新世界ゲートの門扉に貼られていますが、夜間に入場しようとする人に向けての案内であり、園内に閉じ込められた人に向けた案内ではありません。
天王寺公園の入口に門扉を設置し、夜間は閉鎖していることについては、一定の理解をしてるつもりですが、もし、このカップルのようなことが、よく起きているなら、園内での案内や警備員の対応など、何らかの改善を図るべきでしょう。
今回のことは、無事に出れて良かったね、では解決できないことであり、せめて、ブログにだけは書き留めようと思いました。
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