既に本日公開のお話をお読みになった方もいるでしょうが……。
シンチェ同様に深い愛情で結ばれていたカップルの別れの時が刻一刻と迫っています。
既に【脳死状態】と宣告されているウンジョンーー。
そんな彼女が笑みを浮かべジェホンに向かって『愛してる』と言うーー。
【脳死状態】なのだから様々な機械に繋がれて、呼吸もきっと自発呼吸も出来ず、人工呼吸器に繋がれているはずです。
恐らく……。
ジェホンが見たウンジョンの笑みーー。
ジェホンが聞いたウンジョンの声ーー。
きっとそれらは幻だったと思います。
でもーー。
確かにジェホンはウンジョンの笑顔を見て、ウンジョンの声を聞いたことでしょう。
深い深い愛で結ばれた二人の最期の心の交流とでも言いましょうか?
愛する二人だからこその最期の愛の力ーー。
前にもお話しましたが、このシーンを書くに当たってある曲がずっとエンドレスで私の中でかかり続けました。
【トッケビ〜君がくれた愛しい日々】のOSTの『初恋(FirstLove)저음사랑』です。
『お前、トッケビに二次も書いてるだろうが!』とか言われそうですが…(笑)
でも、このシーンは一目惚れから始まり(ジェホンもウンジョンもこれが初恋ではなかったですが)5年という月日をただ互いを一方的に想い合い、そして結ばれた二人ーー。
そんな二人の最期の時間(とき)にはこの切ないピアノのメロディが相応しいのではないかと……。
出逢いからを振り返るジェホンの優しく、どこかに切ない想い。
そして終盤の盛り上がる……いわゆるサビに当たるシーンこそが二人が最期に心を通わせた……ジェホンが見た幻影(まぼろし)ーー。
いえ。
ジェホンだけでなく、突然、こんな形でジェホンの傍から離れなくてはならなくなったウンジョンが最期に愛するジェホンに伝えたかった想いーー。
そんなシーンに相応しく感じました
ウンジョンがジェホンを残し旅立つことは二次小説を書き始め、ジェホンが登場した頃から決めていました。
そして、それから随分と経ってから【トッケビ〜君がくれた愛しい日々】のOSTに出会いました(私はトッケビはOSTからドラマ視聴へと進みました)。
その初めてOSTの『初恋』という曲を聴いた時に『ジェホンとウンジョンの離別(わかれ)の曲だ……。』と直感的に思いました。(いや、【トッケビ】の曲なんですがね?)
もし出来たら『初恋』と聴き、もう一度『ウンジョン… 7』を読み返して頂けると幸いです。