セナの卒園式 3 | 香衣の母屋ー韓ドラ 宮~love in palace 専門店 商用垢絶対に非承認

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卒園式は各学年の役員も見届ける。
もちろん年中、年少の保護者は裏方として幼稚園の先生方と一緒に準備や後片づけをしなくてはならない。

当然ウンジョンも休みを取って既に幼稚園に入っている。


セナ様とジュアンを昇降口まで送り届けると、そのまま体育館に向かった。


「アラ、ジェホンさん。」
「よお。何か手伝うことあるか?」
あらかた準備が整った体育館を見渡してウンジョンが首を傾げた。
「もう……ないかしら?」
「ある。大事な仕事がある。」
そう俺の肩に顎を乗せて来たのはニジェだ。
「あんだよ?」
「在校生の保護者代表の言葉。あんたやってよ!」
「断る。」
「そんな事言わないでさぁ。ホラ。あんた、年長さん全員とお友だちでしょ?」
確かに全員を知っているし、それぞれとの思い出も多い。
「残念ながらここに陛下も来るんだぜ?俺、本業があるの。」
「ちぇっ。」

何日か前にウンジョンが言っていた。
『明日の役員会で在校生の保護者代表の言葉を読む人を決めるの。じゃんけんなんだけど……勝つコツってある?』
……それ、俺が聞きたい。
自慢じゃないが俺はじゃんけんは滅茶苦茶弱い。
逆にジュアンはじゃんけんが強い。
『ジュアンに代わりにじゃんけんして貰ったらどうだ?』と答えておいた。
結果、どうやらニジェが代表に選ばれたらしい。

「で、陛下と姫はここか?」
体育館のステージ中央からまっすぐに伸びた花道の突き当り。
保護者席の最前列に特別に白い布で覆われた椅子があった。
その隣は普通の保護者席のようだ。
「そうよ。左右も一つずつ空けた方がいい?」
ニジェが問う。

「イヤ。左右には俺と誰か翊衛司を座らせる。卒園式の間することがないのならウンジョンでもいいけど……。


「ああ、そうね?ウンジョンがいいかもね?」
「ええ、いいわ。年長さんの保護者が来ちゃったらあとは卒園式後の《巣立ち》までなにもないもの。」
《巣立ち》とは保護者主催の謝恩会のようなもので、軽く飲み物やお菓子を食べながら最後の別れを惜しむ会だ。

「ジェホン、陛下たち迎えに行くの?」
「イヤ。俺はここで待機だ。」
「……それで出る気?」

俺は普段着のままだ。


この格好で卒園式に出るのかとニジェは言っているのだ。
「ちゃんと着替えるさ。黒服にね?さ、じゃあ、着替えてくるかな?」

あと一時間程でこの体育館で厳粛なセレモニーが始まろうとしている。




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