組織論 〜軍事組織に学ぶ企業組織のあり方〜 -4ページ目

組織論 〜軍事組織に学ぶ企業組織のあり方〜

会社が存続する為に必要な組織形態を、軍事組織を手本として導き出し、それを自社に当てはめて実現する為の備忘録的なブログです。
主に自分の経験や、本を参考にしています。

コメダコーヒーからこんばんは。

前回書いた2つの問題を防ぐ為に「企業」という現代組織をどのように構成させるべきかを考えます。

その前に前回のブログはこちら
http://ameblo.jp/shinround/entry-11743731905.html

①について

ここでは、問題を「指示命令の曖昧さ」と「関東軍の越権行為」に絞り、なおかつコミュニケーション不足という観点から「指示命令の曖昧さ」に焦点を当てて考えます。

指示命令が曖昧だとどうなるでしょう?当然、解釈にずれが生じます。解釈にずれが生じるということは、組織的な動きができなくなり、組織自体の意味も失われます。

指示命令の曖昧さを排除する為には、
「命令に入れるべき要件を決める」「命令を可視化する」
の2つが重要です。

◯命令に入れるべき要件
命令の背景
命令を受けた者の任務
時期(開始から達成まで)


「あれやって~」「これやって~」と同時に、「なぜそれをやるのか」を理解させてあげないと、現場にいる者は臨機応変な対応ができなくなるので、命令の背景も重要ですね。


◯命令の可視化
口頭
文書
メール


命令の伝達手段はいくつかありますが、一番徹底しやすいのは文書です。軍隊だけでなく、企業組織も文書でやりとりしていることは多いですよね。急を要する場合でも、必ず後から文書を出します。そうすることで、責任の所在も明らかになりますからね。

ペーパーレス化が進んでいますが、最初は文書をお薦めします。記録の意味でも文書は基本なので、これができないと他の手段で徹底するのは難しいです。

「うちの会社は小さいからなぁ~」「うちの部署は少ないからなぁ~」と思っている人、騙されたと思ってやってみてください。驚くほど変わりますよ!

例えば会議で命令を一つ作ることを決めれば、それだけでも一歩前進ですからね。話し合ったけど何も決まらんかったなぁ~みたいなこともなくなります。ちなみに僕が今いる職場もそれやって、結構前進しましたので証明済みです♪


さてさて、「命令」があるということは「報告」もあります。次はこの関係性について考えていきます。