暖かくなってきましたが、コロナがなかなか収まりそうもないですね・・・。

 

福祉施設は「開所時間を最大限にして開所してください」という要請があったので、閉めることは出来ず、保育園の自粛も重なり、事業所で自分の子どもたちの面倒を見ながらケースをこなしてと、毎日てんやわんやでブログまで手が回りませんでした・・・。

すみません。

 

でも自分の子どもたちの成長を見れるのも貴重だなぁと思いつつ、寝不足ながらがんばっております。

最近では長女ちゃんも2語文を話し出したり、数に興味を持ってきたりで、成長にとても驚きますし、長男くんも長男くんで対人反応がとても良くなってきて、ケラケラとよく笑うので、この先が楽しみです。ただ、長女とあまり体重が変わらなくなってきて、太り過ぎなことが心配ですが・・・w

 

 

 

さて今日は感情語について書いていこうと思います。

ずっと書きたかったテーマです。

絵本の他に、感情語も私の研究分野ですので、自分の子どももそうですが、療育支援にもたくさん取り入れています。

 

 

何故かって・・・子どもは感情語を通して、自分の色々な気持ちの変化に気づけるようになると言われています。

発達障害の子やかんしゃくが多い子の支援をしていると、感情語があまり獲得できていないことが多いと感じます。

感情に名前を付けられることって、気持ちをコントロールする上でとても大事なんですね。

 

 

例えば、子どもで良くある例だと、ブロックや積み木で何かを作っていてバランスが悪く壊れてしまった。

そうすると、怒ったりしますよね。そして、物を投げたり、大人に当たったり。

でもそれって「怒る」ことですか?

不快な気持ち」ではあると思います。

じゃあ、そこにある気持ちはなんでしょうか?

嫌な気持ちの中でももっと細かく見ていくと、「(うまくできなくて)悔しい」とか「(壊れてしまって)残念」という気持ちです。

でも子どもが、ざっくりと「不快な気持ち」としてしか認識できていないと、「不快=怒る、もしくは泣く」という流れになってしまいます。

子どもは、初めは「or不快」しか感情がありませんから。

ほとんどが成長していく中で、の中でもいろいろな気持ちがあること、不快の中でもいろいろな気持ちがあることを自然に学んでいきますが、子どもの中にはその2択からなかなか増えていかない子もいます。

その場合は、感情の種類を増やしてあげる必要があります。

 

例えばさっきのブロックが壊れた例では、例えば「悔しかったんだね」という言葉をかけてあげた後に、「また頑張って作ろうね」と言ってあげることで、「悔しい場合はまた挑戦すればいい」という新しい対処行動を教えてあげます。

 

怒るという対処行動が間違っているわけではありません。怒っていい場面だって当然あります。誰かにブロックを故意に壊されたのであれば怒るのが当然でしょう。ただ、その場合もどんな気持ちがあって怒るのかは伝えるといいと思います。「倒されちゃって悲しかったね」とか。

そのほかにも、例えば自分の実力不足で倒れてしまったなら「悔しいね」ですし、風などで倒れてしまったのであれば「残念だね」という感情語になると思います。

 

上の3つの感情語の対処法ですが、

この場合、例えば

壊されて悲しい→「壊されて悲しかったからもうやらないでね」と相手に伝える

出来なくて悔しい→もう1回挑戦する

風で倒れて残念 →窓を閉めるなど倒れない工夫をする

 

このように感情をきちんと整理して身につけていくと、それに合わせた対処行動が取れるようになります。

 

 

癇癪が多い子どもは感情が分化されてないがために

壊されて不快(本当は悲しい)→泣き叫ぶ

出来なくて不快(本当は悔しい)→泣き叫ぶ

風で倒れて不快(本当は残念) →泣き叫ぶ

 

となりがちな傾向があります。

 

なので、子どもの状況に合わせて周りの大人が感情語を命名してあげること、そしてそれに対する対処行動を教えてあげて、それが身についてくると落ち着くことも多いです。

 

それはもちろん大人のアンガーコントロールでも重要で、もし感情語の種類が少ないのであれば意識して今の感情に名前をつけることが大切です。

 

今の人たちが結構使う「やばい」という言葉。

私もプライベートではよく使いますが・・・w

 

良いときも「やばい」悪い時も「やばい」。

ただそれは、その場の状況を読める子たちであれば理解できるでしょう。

でも発達障害の子は、そもそも状況を読むのが苦手な子が多かったりしますので、「やばい」と言われて、そもそも良い場合の「やばい」なのか悪い場合の「やばい」なのかわかりません。そうなるとそもそも快・不快の判別すらつかないので困ってしまうでしょう。

 

なので、「意識的に感情に適切な名前をつけてあげる」、それだけでも状況を読むことが苦手な子、感情が分化していなくて対処行動を知らずにかんしゃくを起こしてしまう子には大変有効かなと思っています。

 

 

また今度も引き続き感情語について書こうかと思っていますが、いつになることやらって感じです・・・。

すみませんが、気長にお待ちください。