仕事が続かない人へ③性格傾向(4)過度の優劣への拘り | 大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

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うつ、不安、不登校など、様々な神経症やお悩みを少しでも軽くする為の
ヒントを開業カウンセラー(公認心理師)がお伝えしてゆきます。

皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。

 

 

 


<前回からの続き>



今回と次回は

「極端な優劣への拘り」によって仕事が続かない方

に向けてお書きしたいと思います。

 

 

 

  
<過度の優劣への拘りによって

 仕事が続けられなくなる例>



「事務職のK子さんは、

 真面目で仕事もきっちりしているので、
 上司からも信頼されていた。


 ある時、同じ部署に新人のC子さんがが入ってきた。


 C子さんは明るく社交的で、

 仕事もバリバリこなすタイプだった。


 K子さんは次第にC子さんを意識するようになった。


 ”課長はC子さんに仕事を任せる事が多くなった・・・
 きっと、私よりも彼女を信頼してるんだ。

 私なんて必要ないんじゃないのかな・・・”

 と思い悩む様になっていった。


 そんな或る日の懇親会の席で、

 周りの先輩や上司達と楽しく談笑するC子さんの姿を、

 中々その輪に入れないでポツンと見ていたK子さんは


 ”あ~、私はC子さんみたいに社交的じゃないし、

 仕事もできない・・・やっぱり私は居なくていいんだ”

 と感じ、いたたまれなくなって


 ”用事があるので、お先に失礼します”

 と独り先に帰ってしまった。


 帰宅したK子さんは

 ”前の会社も、そしてその前の会社でも
 同じように劣等感を感じて行けなくなってしまった・・・
 やっぱり私はみんなより劣っているダメな社員なんだ”

 と思うと布団の中で涙が止まらなくなり、

 翌日から会社へ行けなくなった。」





 <仕事が続かない原因③性格傾向

  (4)過度の優劣への拘り>


(1)刺激(快・不快)への感受性が

 過度に強い(感覚過敏)

誰しも、
「他人より優れていると感じる」=”快”


「他人より劣っていると感じる」=”不快”

だと思います。

ところが、

(多くの場合は生まれつきに)
刺激(快・不快)への感受性が過度に強い人は、

 

それらの”快/不快”刺激に対して、

非常に敏感である、と考えられます。




(2)刺激(快・不快)への敏感さが

 ある特定の方向へ偏った


例えば、上記のK子さんの場合は、


仕事ができる/できない


優秀である/ない


明るい性格/暗い性格


信頼されている/されていない


等の特定の方向へ偏っていると考えられます。


(他にも「容姿が良い/悪い」「器用/不器用」

 「機転が利く/利かない」等)


しかもその評価は、


「自分と他者の比較を

 ”自分が劣っている”という結論に向けて
 妄想的に方向づけてしまう」も
のになっています。

そして、恐らくこの”偏り”は

幼少期の体験から方向性が決められた

と想像されます。

例:

他人(同級生等)や兄弟姉妹と比べる親だった
クラスで勉強の不出来や社交性の無さ等を

  恥ずかしく感じたり、
  それを級友や先生に揶揄された、


等々。




(3)信念の固定


上記「(1)」「(2)」によって

自分にとっての避けるべき”不快”

(と求めるべき”快”)が決まったら


刺激(快・不快)に対して、

過度の敏感さを有している人は、


「”絶対に”不快を避けなきゃ!」

(通常、快を求める事よりも
不快を避ける事が優先される筈です)
と、
自分なりの信念を形作るでしょう。

例えば、

「他人より優秀でなければいけない」

⇒でないとここ(家や学校)には居られない


「周りから認められなきゃいけない」

⇒でないとここ(家や学校)には居られない


「みんなに嫌われてはいけない」

⇒でないとここ(家や学校)には居られない


等。

そして、そこに拘る事でしか、

不快を避ける術が無いとすれば、
その信念はより強固になってゆくでしょう。





(4)常に自分の劣っている所

 が無いか?を監視し続ける


その”信念”に基づいて、
「周りと比べて私のダメな所・

 劣っている所は無いかな?」
と自分のアラ探しをし続け、

時にそれは妄想的になってゆくでしょう。

何故なら、

少しでも他人と比べて劣っている所があれば、
居場所が無くなると信じている
訳ですから、


劣っている所をいち早く見出し、

すぐに是正してゆく必要があるからです。
(実際はすぐに是正できないからこそ

 行き詰るのですが・・・)


もしそうだとすれば、
「過度の優劣への拘り」によって仕事が続かない方

はどうすれば良いのでしょうか?

私なりに考える
解決策のヒント

を次回お書きしたいと思います。




<次回へ続く>


 

それでは今日も良い変化を

 

 


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