雑感「依存症も恐怖症も同じ”扁桃体依存”なのか?」 | 大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

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うつ、不安、不登校など、様々な神経症やお悩みを少しでも軽くする為の
ヒントを開業カウンセラー(公認心理師)がお伝えしてゆきます。

皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。

 

 

「ギャンブル依存」、「買い物依存」、「恋愛依存・性依存」、
「物質依存(アルコール、薬物、過食等)」
等の所謂
「依存症」と呼ばれるものと、


「不安障害」「恐怖症」等は共通点がある様に思います。


どういう事かと言いますと、


どちらも意志(前頭前野)の力で制御できない衝動や情動

を伴うからです。


つまり、
前頭前野の働きが妨げられて

扁桃体をはじめとする大脳辺縁系が活発に働き、

扁桃体が過剰に興奮している状態だと思われます。


そして、「依存症」と「不安障害・恐怖症」のいずれも

”報酬系”が絡んでいるのでは?と思います。


依存症等では、報酬系の神経伝達物質である

ドーパミンが扁桃体を興奮させ(=快感)、


それを繰り返す事によって、

その神経回路が「長期増強」され、
「やめたくてもやめられない」状態

になる事がわかっています。


一方、「不安障害・恐怖症」は、

ノルアドレナリンが扁桃体を興奮させ、
恐怖反応が起き、それを繰り返す事で、
同様にその神経回路が「長期増強」されてゆく、

と考えられています。


ところが最近の研究では、

ドーパミンも(恐怖反応を生じてる)扁桃体をより興奮させ、
恐怖反応を亢進させている
、という事がわかってきました。


人間をはじめ全ての動物は、

「自分の遺伝子をコピーして遺してゆく」
事が至上命題ですので、


その為に必要な食欲や性欲等には

必ず「ドーパミン(=快感)」というご褒美(報酬)

が用意されていて、それに抗う事ができない

といった脳の構造になっている訳です。


そういった意味では、

「依存症」は”モロ”にドーパミン(やその代替物質)
を希求した結果、扁桃体が興奮して

 

”衝動”が抑えられなくなる、
という点ではわかりやすいと思います。


そして、

「不安障害・恐怖症」もドーパミンが関与してるとすれば
その恐怖・不安を想起する事も回避する事も

やめられないのも腑に落ちます。


だとすれば、「不安障害・恐怖症」には

一体どんな”報酬”があるのでしょうか?


(ここからは私の勝手な妄想ですが)


例えば色々な事を感じすぎて、

しかもそれを脳内で深く処理し過ぎる
といった持って生まれた気質をお持ちの

HSP(繊細さん)等の方は、


それが為に生じ得る心身の危機的な状況

(例えば人の多い電車内等)

パニックによって避ける

 

といった”報酬”に繋がっているのかも知れません。


或いは不安を感じやすい気質

(愛着形成の問題も絡んでる事もありますが)の為に

 

その不安を避けたり現実の不安を回避し、

別の象徴(例えば、私の体が汚れているから

何度もシャワーを浴びないといけない、等)

に置き換える事によって、


「本来コントロールできない現実的な不安

 をコントロールできる形にする」
といった”報酬”を得てるのかも知れません。


これらは所謂

”疾病利得”と呼ばれるものとも通じる気がします。


いずれにしてもそれらのメカニズムは、

心身の危機を避け、自らの遺伝子のコピーを遺してゆく、
といった緻密な遺伝子の戦略に基づいたもの

であると思います。


だとすれば、

「依存症」であろうが、「不安障害・恐怖症」
であろうが、”完璧”な戦略に基づいてる訳ですから、

決して自己否定や自己嫌悪されない様にして頂きたい

と思います。


ただ、それらによってお辛い状態にあって、
”戦略”を修正する事を望まれる方は、
いつでもお越し下さい。

 

 

 

 

それでは今日も良い変化を

 

 


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