ひきつづき

 

  千里の棋譜~現代将棋ミステリー~

 

プレイ記

 

ネタバレありでいきます。

 

長野くんに、パワハラな命令をする会長。

長野くんは、蘇我のPCを覗き見ます。

そこには、北条と蘇我がやり取りをしたメールがありました。

読むのに夢中になり、蘇我が戻ってきたことに気づかなかった長野くん。

当然、怒られます。

しかし、見られたからには仕方ない、と蘇我はこの件に深入りする理由を話してくれます。

北条は蘇我の甥でした(唐突やな~)

蘇我も将来性のある甥が突如として奨励会を辞めたのが納得できず、この件を調べることが彼の退会を撤回するカギになるかもしれないと考えていたようです。

この事件の背後にいる黒衣(近年でも黒子とかくことが多いですが、もともと黒衣が正しいようです)

すこし整理すると、

 

・神隠しなど一連の出来事の糸を引く、黒幕ともいうべき存在が黒衣

・幻月名人戦の謎を追いかけているのが追及者

 

どちらも正体は不明。敵なのか味方なのかもわからず。

ややこしや、ややこしや~。

 

で、夜

蘇我が毒入りワインを飲んで倒れます。

毒が弱かったからか、それとも処置がはやかったからか、幸い命に別状はありませんでした。

彼のPCに残っていた局面はダイイング(死んでないからダイじゃないけど)メッセージ?

 

そうこうしているうちに、嵐がひどくなってきたので高台の廃屋に避難することに。

このあたりから、正体不明の追及者視点でもストーリーを進めるという斬新な設定。

香蓮も確実に三人目の主人公として存在感を増してきています。

成香は「杏」と書かれることもある。

だから、あのメッセージがさしていたのは杏樹。

杏樹はワインをすり替えたことは認めましたが、それが毒入りだったことは知らなかったようです。

彼女に指示を出したのは「黒衣」でしょうが、これって罪にならないんですかね?

 

で、その後の会話で

 

・当時、一度対局場に戻った深海九段を迎えにいったのは、当時の森方。

・山道を登るのは危険と判断し、森方と深海は灯台へ避難した。

・森方は封じ手を受け取っていた?

・翌朝、深海九段の病状は悪化して即入院した。

 

ことがわかります。

追及者は、どうやら深海九段の子供で、父の突然死を殺害ではないかと疑っていたようです。

 

追及者と森方が話している場面に遭遇した歩未。

その後、奇妙な音がして

その場に倒れ、すでに生きていないことが明らかな七澤と、それを見下ろす森方という光景。

七澤が追及者?

そして、森方が七澤を殺した?

 

戸惑う歩未ですが、なにものかに襲われ、

捕らわれてしまいました。

 

つづきます