ひきつづき

 

  千里の棋譜~現代将棋ミステリー~

 

プレイ記

 

ネタバレありでいきます。

 

幻月名人戦を当時のまま再現するというサイバーテレビの企画。

かつて離れ小島でおこなわれた名人戦。

かつえは小さな集落があったものの、現在は無人島となっています。

歩未をサポートするため、長野くんと香蓮もついてきてくれます。

あんたら、リーグ戦は大丈夫なんかい?

会長、高橋九段、森方九段、天城九段といった当時の関係者。

それに、香川愛生女流棋士と杏樹までくわわります。

それに蘇我局長と七澤をくわえたメンバーで島へ向かいます。

当時の対局者は、現会長と深海九段。

サイバーテレビに「深海九段は神隠しで葬られた」という告発文が届いていました。

その告発文を送ったものを、蘇我は「追及者」と呼んでいます。

蘇我も追及者がだれか、そしてどんな目的があるのかは知らないようです。

対局の再現は、偶然なのか、それとも狙ったものなのか、当時とおなじような暴風雨になりました。

公式には両者三勝ずつで第七戦が行われる予定だったものの、深海九段が病に倒れそのまま亡くなったため、最終戦は行われないまま永峯(現会長)が名人となった、とされていました。

しかし、第七戦は実際行われており、あまりに嵐が酷いため、途中で一時中止となっていました。

当時の様子を記録したビデオをなにものかが置いていました。

そこには、この対局の最終局面、例の盤面がうつっていました。

この局面はだれがどうみても深海九段の負け。

しかし、投了のまえに深海がなくなったため、彼の名誉のため、あえて対局はなかったことにした、というのが幻月名人戦の秘密でした。

……そこまでして隠すようなことでもないような?

 

さらに映像を見ると、避難したはずの深海九段が戻ってきていたことが判明。

そして、彼は「封じ手」を用意していたらしいことがわかります。

そうなると、話はかわってきます。

 

つづきます