ひきつづき
千里の棋譜~現代将棋ミステリー~
プレイ記
ネタバレありでいきます。
蘇我局長の正体は、かつて名人に敗れて夢破れた奨励会員でした。
過去の恨みから、蘇我は名人に害を与えるかもしれない。
歩未たちはふたりを探します。
ある料亭での蘇我と名人。
たしかに蘇我は夢破れたことで一時期荒れていましたが、その後、その悔しさをばねにしてがむしゃらに働き、いまの地位をえることができたため、いまでは全力で戦ってくれた名人に感謝の気持ちを持っていました。
一方、名人にとっても彼との対局は忘れられないものでした。
後がなく、文字通り必死で挑んでくる蘇我(かつての向井谷)に勝ったことで、プロとしてやっていく自信がついたのでした。
蘇我は、AIの対局で、あえて自分がかつて名人との対局で打った手を使いました。
その結果、敗れることとなりましたが、彼にはもう悔いはありません。
蘇我は、AIから千里眼のデータを消去することを約束してくれました。
いいひとでしたね~、蘇我局長。
その後、名人は病気により引退することを表明。
彼とAI飛燕千里との対局は、「千里の棋譜」と呼ばれるようになります。
ここで、タイトル回収です。
歩未は、名人の引退を思いとどまらせるため、対局を申し出ます。
もちろん、素人の歩未が勝てるはずはないので六枚落ち(上手が飛・角・桂×2・香×2の計六枚を持たずに対局すること)です。
そのハンディをもってしても、名人の勝利でした。
名人は、決して後ろ向きな気持ちで引退するのではなく、新しい将棋をつくるというむしろ前向きな目的のために病気と闘う道を選んでいたのでした。
歩未は、このままどこか遠くへ行こうと考えていましたが、高橋九段が祖父の将斬を説得してくれたこともあり、このまま東京に残ることに。
ウキウキの歩未は吉祥寺にショッピングへ出かけますが
楽し気に買い物をする長野くんと香蓮の姿をみてショックを受けます。
しかし、
歩未のためのプレゼントを香蓮に相談していたおいうオチ。
やっぱりね。そんなことだと思った。
長野くんから歩未へのプレゼントは指輪。
ということは……。。。
そして、行われる新王者戦トーナメント。
長野くんは決勝まで勝ち残り、非常に優勢。
このままよほどのことがなければ勝利というところまで来ましたが。
まさかの凡ミスで負け。
でもここ。安易に優勝させなかったのはむしろ好感がもてるかも。
そして、歩未に「もう将棋にかかわるな!」と言っていた会長が仕事をくれます。
名人や高橋九段に気に入られたせいで、もはや会長も歩未を締め出すことはできないようです。
歩未は、この仕事を快諾し、記事のタイトルを「千里の棋譜」とする、というところで第一部は完結です。
長野くんがトップ。
製作の認識では長野くんが主人公なのか?
でも、ストーリーの9割は歩未視点だったから、プレイヤーからするとやっぱり主人公は歩未なんだよね。
次回から第二部です。