ひきつづき

 

NieR Replicant ver.1.22474487139...
 

 

プレイ記

 

ネタバレありでいきます。

 

基本的な展開は1周目とおなじなので、異なる個所をピックアップしていきます。

 

ロボット山

魔物の母と子。

崩壊体になっておらず、自我を保っていたゲシュタルト体でしたが、人間(レプリカント)からはそんなことはわからず、マモノとしてひとまとめに退治の対象とされていました。

そして、母が犠牲となり子を逃がします。

マモノの子、クレオは警備ロボP33と出会います。

ふたりは、やがて心を通わせるようになり、ロボット山の奥で仲良く暮らしていました。

そして、兄弟の兄の死も、予想通りP33は無関係(通りかかっただけ)であったことが確定します。

 

P33は、クレオを守るために必死になって戦っていたのがわかります。

途中、逃げ出そうとしたのもクレオをなんとか助けたかったから、そしてふたりで外の世界を見たいと願っていたから。

しかし、そんなP33の願いはかなわず。

P33は破壊され、クレオはニーアによって無慈悲に殺されます。

あちら側の視点で見ると、誰にも迷惑をかけずひっそりと暮らしていたのに、いきなり乗り込んできて暴力を振るってくる。

主人公たちのほうがよほど野蛮な存在であることがわかります。

 

難破船。

海のマモノは、郵便配達員と接して、はじめて人間の優しさというものを知りました。

ルイーゼという名前を与えてくれ、歌を教えてくれ、自分のことを「娘として引き取りたい」と言ってくれた配達員のことを心から慕うようになり、人間になりたいと願うようになります。

しかし、彼女はどこで間違えたのか「人間をたくさん食えば人間になれる」と思い込んでしまっていました。

陽の光にあたっても平気だったのは、配達員と一緒に海を見たいとねがったから。

音波の攻撃は、配達員に教えてもらった歌をうたっていただけ。

やったこと自体は許されないことですが、悲しいマモノでした。

ルイーゼが残した配達員宛ての手紙。

カイネは配達員に渡すことなく、破り捨てました。

 

砂漠の狼たち。

狼から見れば、自分たちを砂漠に追いやり、「王の結婚式を邪魔されたら困る」という理由で仲間を大量に殺した人間たちこそが悪でした。

狼たちからすれば、仲間を守るための戦いであり、仲間の敵討ちのための戦いでした。

 

狼のマモノは、その間際に思い出します。

彼の正体はただの犬。

飼い主のおじいさんは、年老いた自分ではなく、子供のように愛した犬をゲシュタルト体として生かしていました。

本当は、人間が大好きで、人間との共存を望んでいた狼。

その思いは誰にも知られることはありませんでした。

 

狼側も、罪のないフィーアを殺したりと非道なことはしているのですが、それでも事情を知ると同情はしてしまいます。

 

正義は他の側面から見れば悪であり、悪は他の側面から見れば正義……。

やればやるほど、主人公側が悪に見えてくるというかなり珍しい展開です。

 

つづきます