ひきつづき

 

AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ
 

 

プレイ記

 

重要なネタバレがあります!!

 

テアラァの正体がわかり、地上へ戻ります。

ライアンは絆に駆け落ちをもちかけ、絆も承諾します。

しかし、そこに絆の父が雇った傭兵団が、絆奪還のために現れます。

まあ、父親として前科者に娘をやりたくないとう気持ちはわからないでもないですが、

どう考えてもやりすぎ……。

ライアンと絆のため、みずき、そして仮面の女が傭兵団に立ち向かいます。

銃弾を受け、仮面が割れます。

その下から出てきたのは

みずきとそっくりな顔。

かつて絆が一緒に暮らし、慕っていた「お姉様」であり、ライアンのコソ泥時代の相棒「クォーツ」

それこそが仮面の女の正体でした。

 

仮面の女(便宜上クォーツと呼びましょう)とみずきは協力し、ライアンと絆を逃がす……というところで、この世界線での話は終了。

「俺たちの戦いはこれからだ~!」的な終わり方です。

 

と、これにより本ルートのロックが解除されます。

ママによる種明かし。

実は、章ごとに時系列が入れ替わっていたんですね。

つまり

 

龍木編は過去

みずき編は現在

 

という前提そのものが違っていたわけです。

え?

みずき編も過去の事件を扱ってたの?

でも、6年前のみずきは小学生じゃ??

そう、つまり

 

みずきと龍木のダブル主人公

 

というのもトリックで、実際は

 

みずき、龍木、そしてクォーツ(仮面の女。過去のみずき)のトリプル主人公

だったというわけですね~。

 

そう考えると、いままでの違和感も腑に落ちます。

 

〇古衛迅以外、なぜ誰も時間を越えて現れた死体を問題にしなかったのか?

→古衛以外の死体は、実はそれほど時間をおかずに発見されていた。

 

〇みずき編や龍木編の一部で、なぜ時雨が生きていたのか?

→時雨が死んだのは、現在でのこと。6年前の時点ではまだ生きていた。

 

〇龍木編で、犯人を取り逃がして程度でなぜボスがあそこまで怒り、降格処分にまでなりかけたのか?

→龍木の失態は、犯人を取り逃したことではなく「民間人を誤射した」こと。

 本来なら懲戒免職でもおかしくないところを、ボスが必死に頭をさげて降格で済ませてもらっていた。

 

〇龍木編で、なぜ観覧車から祥磨が消えたのか? そして父がなくなったのに、なぜ小学生が一人暮らしをしていたのか?

→実際は、祥磨は観覧車を降りたところで倒れ、病院へ運ばれた。祥磨が消えたと思ったのは龍木の頭が混乱して過去と現在をごったにしていたから。祥磨が一人暮らしをしていたのはすでに6年がたち、18歳になっていたから(遺伝子操作により見た目はかわらないという設定を生かしたトリック)

 

〇みずき編で、なぜ事件にたいしてかかわりのない声ドロッチョ(変声機)のイベントがあったのか?

→このみずきはクォーツで、仮面の女に化ける際、借りた変声機を使用していた。

 

などなど。

「6年たっても、ほとんどのキャラの見た目が変わらない。予算と時間がたりなかったのね」

程度の認識でしたが、それを逆手にとるとは。

やられました。

やや強引ではありますが、なかなかおもしろい叙述トリックでした。

 

つづきます