ひきつづき
DESIRE remaster ver.
プレイ記
ネタバレありでいきます。
アルバート編・マコト編に続く第3部。
マルチナさん視点です。
このひとかティーナあたりが3人目の主人公だな、と思っていたので大方予想通りです。
いままでとは異なり、
選択肢なしの1本道。
そして、主人公のマルチナにも声が入っています。
「主人公パートでは、主人公に声がない」という演出だったのですが、
台詞だけではなくモノローグにまで声がはいる、フルボイスとなっています。
ちなみに、マルチナ役はメーテルなどで有名な池田昌子さんです。
徐々に明らかになる真相。
・マルチナの目的はなんだったのか? 装置の真の目的は?
・なぜ、この孤島を実験場に選んだのか?
・マスコミ嫌いのはずなのに、なぜ二流新聞のアルバートに取材を許可したのか?
・なぜ、娘と同じ名前・似た容姿の子供を見ても動揺しなかったのか?
マルチナの本名は、マルチナ・ティーナ・ステラドビッチ。
装置の真の効果、それは「時空間移動」、もっと簡単に言ってしまえばタイムマシン。
しかし、その副作用で生物を若返らせたり、変異させたりする効果がある。
マルチナは、装置に落とされたことで少女にまで若返り、数日前、アルがはじめて島にやってきた時までさかのぼりました。
タイムスリップのショックでほとんどの記憶を失くしていたものの、自分のミドルネーム(というか本来の名)である「ティーナ」と最愛の人の名前「アル」だけは覚えていました。
ティーナは、その後装置の効果で誰もいない別次元のデザイアでアルとともに6年ほどの時を共に過ごし、
その後、装置が再稼働したことでアルと離れ離れになり、およそ20年ほど前の外国(当時のソ連?)に飛ばされます。
そこで、財団に拾われ、グスタフと結婚し、やがてマルチナとしてデザイアの運営に関わります。
研究の目的は「自身を時のループから助け出すこと」。
しかし、運命には逆らえず、やはり記憶を失くしたティーナとなり……。
なんと!
ティーナの正体はマルチナだったんですね!
「死んだ娘をクローンとして蘇らせた」と考えていましたが、違いました。
そして、このループの中に永遠に囚われているとは。
もともとのサブタイトルが「背徳の螺旋」というのも納得です。
続く……永遠に。
ひゃああああ!
なんと、残酷な終わり方でしょう!
しかし。
こうなると、マルチナ=ティーナはどこか来たのでしょうね?
少女と壮年を永遠にループしているのはわかりましたが、その最初、どこで生まれたのでしょう?
このあたりは謎ですね。
すべてクリアすると、おまけの後日談があります(台詞のないアニメ)。
新たな主任となったマコトがデザイアを復興させ、装置の再稼働にも成功。
これによりアルバートはティーナと離れ離れにならないよう運命を改変し、
ついにティーナはループから放たれアルバートと結ばれる……。
という、なんともご都合主義のハッピーエンド。
PS2移植版で追加されたようですが、その当時から
「あまりにもティーナに救いがなかったので追加エピソードはうれしい」
という声もあれば、
「元の終わり方のほうが余韻が素敵だった」
というひとも多く賛否両論のようです。
おじさんは後者ですかね~。
次回は総評です