ひきつづき

 

DESIRE remaster ver. 

 

プレイ記

 

※ネタバレありでいきます。

 

この作品は、『EVE』シリーズの原型になったと言われるゲームで、

男女W主人公の視点を切り替えながら真相に迫っていくことになります。

とはいうものの。

原作のPC版のみ任意切り替え型で、

移植以降は、「男主人公編をクリアしたら女主人公編をプレイできる」というように変わったようです。

当リマスター版もそのシステムを踏襲していますが、これは「視点切り替えをそこまで活かせていなかった」というわけであり『EVE』ほどマルチサイトシステムをシナリオに組み込んではいなかったということですね。

 
というわけで、まずは男主人公アルバート編。
「グランチェスタ財団」が無人島に作った研究施設「デザイア」。
怪しげなうわさもあるこの施設を初めて取材できることになった新聞記者のアルバート(通称アル)。
彼の恋人マコトはデザイアで研究主任を務めており、久々の再開でもあった……。
メイン画像は良いのですが、左下、メッセージウインドウの横の顔は少し崩れていますね……。
まあ、かつてのゲームというのはこういうのがよくありましたが。
時々、アニメーションも入りますが、これも当時のままなので今見るとかなり古臭く、ショボいです。
とはいうものの、当時は「ゲームでアニメが再生できる」というのはすごかったんですよね。
画質が悪いのはメディアがCDだったからしかたないところです。
 
さて、このゲーム。
もともとアダルトゲームだったということもあり、
主人公アルがモテる。
とにかくモテる。
なんでこんなにみんなチョロいんだろう? という感じで次々落ちていきます。
ある女の子に「好きだ」といって抱き着いた数時間後に、別の女の子に「好きだ」といって抱き着く、
とにかく節操がないですね~。
いや、おまえ彼女いるんだよね?
と思わずツッコミ。
もっとも、その彼女になぜか冷たくされている、というのもあるのでしょうが。
 
そんなギャルゲー要素もありますが、
浜辺に漂着した謎の少女、
研究所内に流れる兵器開発の噂、
次々と起こる殺人事件……
と、シナリオ展開自体はシビアです。
最初はつんつんしていたものの、あっさりと陥落するカズミさん。今でいうツンデレ(当時はまだない概念ですね)
ちなみに、テキストは「冷酷女」ですが、ボイスは「いかず後家」と言っています。アドリブなのか、ミスなのか?
 
カズミさん「この島の真相に目星がある」ものの、「まだ確信と証拠がないから、それを掴んでから話す」とのこと。
もったいぶって真相を告げないのは危険です……。
やはり死亡フラグで、重要なことを言わないまま亡くなってしまいました。
 
つづきます