それでは

天穂のサクナヒメ

総評です

 

評価:85点

オススメ:★★★★☆

 

結論から先に言えば、

かなり楽しめました。

 

よかった部分

 

○本格的な米作り

実際の稲作を参考にしたかなり本格的な米作りがやはり最大のうり。

やりこめばやりこむほど、質の良い米ができる=ステータスアップにつながる

ということもありますが、単純に農業シミュレーションとしても完成度は高いです。

稲作の大変さと、苦労のかいあって米がとれる喜びはなとも言えないですね。

道具が発達していくたびに作業効率が格段にアップし、

技術の発達がどれだけ人間を助けてきたのかという歴史を振り返ることができます。

なお、失敗してもペナルティはない=ステータスがマイナスになることはない

ため、適当にやっても確実に強さはあがっていきます。

そこまで米作りに力を入れたくないズボラなひとでも、クリアだけは十分可能なのはうれしいところです。

 

○軽快なアクション

基本は対多数の無双タイプ。

さまざまな技を駆使して、大量の敵を蹴散らしていくのは痛快です。

また、羽衣を駆使すればかなり自由自在な動きが可能となり、極めれば極めるほど楽しくなっていくのもうれしい。

難易度は切り替えができるため、アクションが苦手なひとでもクリアは可能です。

ただ、もっと難しいものをもとめるスーパープレイヤーには物足りないかもしれませんが。

 

○よくできたストーリー

最初は、メインキャラたちがとくかくひどい。

 

・駄女神

・役立たずの大ぐらい

・謎の異国人

・クソガキ

・腹黒ストーカー

・不気味な幼児

 

と、まともなのは精霊のたま爺と島の住人であるアシグモくらい。

ただ、このどうしようもないメンバーたちが、なにもない島で力を合わせて生きて行く中で成長し、

やがて固い絆で結ばれた仲間・家族となっていく様子は見事です。

むしろ、最初がひどいから彼らが一皮むけた姿に涙するのかも知れません。

 

○和風のBGM

笛や三味線など、和楽器の音色を豊富にとりこんだBGMは、見事に日本をモチーフとして世界観にマッチしています。

 

 

ただ、もちろん不満もあります。

 

まず、アクション面。

「飛燕」という、高速移動できる武技があるのですが、

これが事実上必須の武技です。

これを使えば、通常なら届かないような高所にらくらく到達できるんですね。

慣れてしまえば、羽衣よりも使い勝手がよいくらいですが、

この技の有効性に気づくか気づかないかで難易度が大幅に変わるでしょう。

ひとつの技がここまで攻略にかかわるのはバランスが悪いかもしれませんね。

 

そして、「夕餉」システム。

作れる料理は多いものの、

実は有効は料理はほぼ固定であり、

いろいろなレシピを試す意味があまりありません。

極端な話、玄米飯5杯なんてのが一番効率がよかったりしますから。

 

武器と防具も種類が豊富な割に有用なものは少なく、

苦労して素材を集めてまで作る意味のあるものは少なかったりします。

 

このような不満点はあるものの、

基本的には良い点のほうがおおく、文句なしにおすすめできるゲームだと思います。

PS4でもスイッチでも発売されているので、

ぜひ一度プレイしてみてください。

 

次回は夏ということでホラーゲームでも。