引き続き、幻想水滸伝シリーズです。
今回は、シリーズをまたいで登場する、レギュラーというべきひとびとを紹介しましょう。
レックナート
外伝作品を除いてすべてに登場。
真の紋章の一つ、「門の紋章(裏)」を宿しているため、不老長寿。
そのため、150年以上前のⅣにも登場します。
Ⅰは、物語自体が彼女と深く関わっており、戦争に介入するのは必然でした。
Ⅲも、彼女と関わりの深い人物が事件の黒幕であり、しかも登場は最後の方だけなので登場は不自然ではありません。
しかし。
それ以外は、
「なんであんたが真の紋章の管理者みたいにふるまうのよ?」と思わず突っ込んでしまいたくなること請け合いです。
バランスの執行者と名乗っていますが、むしろバランスを崩しているような気も……。
初登場のⅠでは、非常に人間らしい性格でしたが、他の作品では神か仙人のような超越した人格のように描かれており、どうにもバランスのとれていないひとかもしれません。
ビッキー
本編は皆勤。外伝作品も外伝vol2に登場。
テレポート魔法の使い手で、
いわゆる本拠地でのファストトラベル担当です。
Ⅱ以降はパーティメンバーとしても連れ歩けるようになりました。
Ⅱでは正直役立たずだったものの、シリーズが進むにつれて強化されていくという謎の優遇を得ています。
Ⅴまでくると、魔法系としては1・2位を争うほどの強さに成長させることができます。一体、なにが起こったのか?
なお、空間だけでなく時間も移動でき、
すべての作品に登場しているのはそのためです。
なお、作中、年単位で時間が進んでいる設定のはずなのに、なぜか彼女はいつまでも16歳だったりします。
なぜ、時間を移動できるのか?
寝言でつぶやく「ワフ……レフ……」とはなんなのか?
外伝とⅢで登場する小さなビッキーとの関連は?
など、謎の多いキャラですが、本人が異常なまでに天然ボケなこともあり、
謎は一切解明されないまま、
というより、どんどん謎は増えていく一方です。
この謎が解ける日は……来るんですかね?
なお、見た目と性格のギャップはキャラデザとの打ち合わせが不十分だったためのようです。
結果、清楚な見た目で天然ボケというキャラが大うけし、人気キャラとなったのはまさに運命のいたずらでしょうか。
ジーン
本編は皆勤、外伝作品も外伝vol2以降すべて登場している、最多登場キャラです。
外伝もvol1とvol2は前篇後篇の関係なので、ひとつの作品として見ると、紋章世界の作品すべてに登場することになります。
腕の良い紋章師で、本拠地でも紋章師として活躍してくれます。
パーティメンバーとして連れ出せるのはⅣから(Ⅲでもサポートとして連れ出すことは可能)と意外に遅いです。
やはり魔法の能力が高く、なかなか頼りになります。
真の紋章を宿しているレックナート、時間を飛び越えているビッキーとは異なり、
彼女は「真の紋章を宿しているわけでもないのに、数百年間生きている(歳も取らない)」というこれまた謎の多いキャラです。
本拠地の「探偵」システムで調べてみても、
あまりの恐怖で口を閉ざす、記憶を消される、精神が崩壊しかける……と探偵たちは散々な目にあわせれており、一向に正体は不明です。
ただ、どうやら人間ではないらしい、というのは間違いないようですが。
正体を知ったらしい探偵が恐れおののいていることから、妖怪の一種ではないか、とか、ⅠとⅡ以降では口調が違うので、実は複数人いるのではないか、などいろいろ言われてはいますが、果たしてその正体が白日の下にさらされることはあるのでしょうか?
さて、次回からはいよいよ本編の内容に入っていきましょう。
まずはⅠからですね。