【ANDROGYNOS記念】ピエラーに薦めるPIERROTっぽい楽曲特集②【PIERROT】
・The Winking Owl/Your World
BLOOMING
2,700円
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英詩を綺麗に歌い上げるLuizaの歌声が綺麗なThe Winking Owlのメジャー1stアルバムにして名盤となった「BLOOMING」の11曲目に収録されているモダンにウネるギターが渋くてカッコいいエモーショナルなロック。
テンポダウンするも確かな力強さを感じさせるサビがカッコよく、その後に手数の多いドラム・ソロやベースが効いたAメロへ持っていく展開が秀逸。ベース・ソロからのギター・ソロへの音作りとかシンコペーションが入ったりするのが、どこかPIERROTっぽい。なんとなく、神経がワレル暑い夜の音でUpper flowerを録ったようなイメージですね。
空中パズル(通常盤)
3,024円
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呪文のような言葉を唱えるように歌う出だしから、インパクトがあり、怪しげでレトロな雰囲気を持ち、メロディアスな歌を軽快でライブ感のあるロックサウンドに乗せながら、緩急ある展開で聴かせてくるというプログレな要素も含んだ不思議な曲なんだけど、潤がギター・シンセで弾きそうなシンコペーションやアイジみたいなウネるバッキングやカッティング、TAKEOのような手数が多かったり、走ったり、変則的だったりなドラムと、音が全体的に良い意味での気持ち悪く、サビがサビらしくない盛り上がりだったりで、PIERROTっぽい要素が満載です。
2011年5月に解散したヴィドールからは、第一期でラメ作曲によるダークでドロドロしながらもメロディアスな歌が聴き易いアップテンポのロックを。地下線時代のコテコテなヴィドールらしく遊び心もあり、小さい秋見つけたのフレーズが出てくるのが面白い。イントロから変拍子で疾走していったり、サビも大きく盛り上がるわけでないんだけど、ポップで聴きやすく変拍子だったり、ドロっとしたところからの爽やかな感じとか、ベース・ソロからのギター・ソロへ持っていく感じとか、どことなく、PIERROTっぽさを感じるので選びました。
現在は、MERRYの結生と後にバロック(baroque)からboogiemanとして活動していく晃が在籍していたバンドで有名なShiverは、電子音と怪しげなギターが効いたミドル・テンポの曲を。
晃作曲なだけあり、イントロからPIERROTっぽさ全開でギター・シンセを使っているかのような音が入り、クリアなアルペジオとTAKEOみたいに変態的な手数が多いドラムが絡むBメロが綺麗でカッコ良く、サビでポップなんだけど盛り上がりきらないところは、まさにPIERROTみたいなアレンジになっています。故に聴くほどにクセになる曲でハマる人はハマりますね。歌詞は、殺めた罪を犯した主人公が死刑を待つ牢の中で我を戻し蘇る記憶と共に死に怯える様を描いている。
boogieman
3,240円
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ヴォーカルのジュンノがキリトそっくりな歌声で話題になっていたboogiemanからは、1stフルアルバムの2曲目にある、この曲を。
電子的に平たいドラムで坦々と展開していく、怪しげで硬くもドロっとした雰囲気を持ったミドル・ナンバーなんだけど、坦々と一定の声質で歌い上げるジュンノの歌声がキリトだったり、ツイン・ギターのトレモロやカッティングを駆使したバッキングのアレンジが、よりPIERROTっぽい。代表曲は、new worldであるんだけど、こちらのほうが一層にPIERROTっぽいということで選びました。recurrence.や紙赤、ヌラ要あたりも中々にPIERROTしています。
・Due'le quartz/機械仕掛けの舞踏会
ギタリストとして世界で活躍するまでになったMIYAVIが在籍していたDue'le quartzからはMatinaのオムニバスに入っていた、この曲を。
ダンサブルなリズムとイントロのエレクトリックな音で変態的なリフとかサビであえて盛り上がらない感じにPIERROTっぽさを感じるので、選びました。
・ Mix Speaker’s Inc./PINKY ADVENTURE
サイコ・ル・シェイムのSeekとAYA、SCISSORのMIKIが在籍して、今年で10周年を迎えるMSIです。
坦々としたリズムながら合間で手数が多くなるSのドラムに、ピコピコでポップな打ち込み、少しドロっとしたBメロからアニソンみたいなサビへいく展開とかにPIERROTっぽさを感じたので、この曲を選びました。
・babysitter/バラバラの手紙
空しい空の空
2,571円
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後にcocklobinやtossinで活動するniguが在籍していたbabysitterです。
唯一のアルバムに収録されている、この曲は坦々としたリズムに変拍子のギターが効いたミドル・ナンバーで、Bメロで入るファルセットが印象に残る曲なんだけど、イントロや変拍子からのギター・ソロへの流れが、もろにPIERROTっぽいです。歌声はLaputaのakiなniguの声質ですが音がPIERROTっぽいので聴いていて面白い。
・Blast/嗚呼!所詮、嗚呼!無情、
緋い領域
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で、後に前述のniguと共にcocklobinで活動していく源依織が在籍していた名古屋系のBlastからは名盤となる「緋い領域」から2曲目に入っている、この曲を。
これも変拍子なギター・リフや坦々と変則的なリズムを活かしたスッタカートなミドル・ナンバーで、軽快なテンポで坦々と歌う維那のヴォーカルとかがキリトっぽくもあり、PIERROTに近しいものを感じます。
・Lamiel/人体模型の夜
心葬
2,571円
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前述の維那や、現在はthe god and death starsやKEELとして活動しているギタリストのaieが在籍していた名古屋系のLamielです。
これも変拍子のギターが活きたアップテンポ・ナンバーで、ツイン・ギターのアレンジ具合やサビがもう少し盛り上がってほしいところにPIERROTっぽさを感じるので選びました。個人的に、それが故にLamielの曲としても沢山聴いていたりしますが、この時代のV系が好きな人なら気に入ると思います。
・ElDorado/SANATORIUM
そして、00年代のV系を代表する一つであるElDoradoからは、ダークで激しくもサビはメロディアスで疾走感のあるV系ロックです。
デモテープやオムニバスにも収録され、後に何度か録り直しされていたりするエルドの代表曲の一つです。EGOISMのバージョンでは、<strong><font size="3">「<font color="#FF0000">メーテル待てー</font>」「<font color="#FF0000">めんどくさーい</font>」</font></strong>な空耳シャウトが耳に残るんですが、アレンジとしては、最後のギターがPIERROTのAdolfだったりするので、今、聴いても面白く、カッコいい曲です。
・heidi./鐘の鳴る丘
渦奏
3,240円
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昨年、10周年を迎えたheidi.は1stフルアルバムの7曲目にして、イントロがMAD SKYでダンサブルな歌謡ロックとなっている、この曲を言うまでもなく選びましたw テンポ的にもPIERROTっぽいっちゃあPIERROTっぽいですが、歌自体はheidi.らしい歌謡曲な哀愁のある仕上がりになっていますが、イントロがとても似てるので興味のある方は是非w
・ギルガメッシュ/亡者の行進
2016年7月に活動に幕を閉じたギルガメッシュからは、1stフルアルバムに入っている、この曲を。
ミドル・テンポながら音はギルガメッシュらしくハード・コアな感じであり、リフが後期PIERROTっぽいモダンな重さがあります。Bメロでシャウトが入ったりしてはサビでメロディアスになったり、演説みたいなSEといい、足音といい、なんていうか本当に軍隊が行進しているような曲になっている。
ギルガメッシュでは、この曲であるんだけど、lynch.やSel'm、DEATHGAZEあたりでも、この手の曲はあって、パラノイアとかWINDOWとかFREEZEで見られた後期PIERROTの音楽性は、こういう方面でもしっかり継承されていたのかなと思う次第です。
っと、こんな感じでPIERROTっぽい楽曲を第二弾として、紹介しましたがいかがでしたでしょうか? 実際に聞いてみないと分からないものもある状態にはなりましたが少しでも興味を持って記事を読んでくれればそれだけで幸いです。個人的な感性でPIERROTっぽいと思って選んだので全く似てないと思う人もいるわけですので、適度に楽しんでいただけたならと思うところで、今回の企画は、これで終わります。
また何か書きたくなったら書きます、はい。