今回は、Sel'mのCreatureをレビューします。
2016年11月28日のライブを以って活動を終了させるSel'mにとって、本作は2009年にリリースした2曲入りのシングルで、ギターにex.ShullaのNagiが加入して最初の音源となりました。

Sel'm/Creature
Creature/BURSTER NEEDS

¥1,080
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1, Creature
少し切ないサビがメロディアスでキャッチーな疾走系ロック。
イントロの後にサビという分かり易い展開で、Creatureと繰り返すコーラスが活きたサビもメロディが覚えやすくて聴きやすい。歌詞も現実的で不安の中で確かな未来を掴めるように、ゆっくりでいいから怖がらずに進んでいこうという意志を描いているのが良い。ツイン・ギターになってるとはいえ重さや音にそれらしさを感じないのが物足りなさを感じるところでありますが良い曲です。

2, 囀-saezuri-
哀愁漂うスロー・バラード。
夜の冷たさとか寂しさを感じさせるアコースティックな音使いが秀逸で徐々に広がりを魅せる歌をドラマティックに聴かせてくれるトラの歌声も綺麗でサビの切ない感じが上手い。ただ、最後の英語の発音が残念なところではありますね。そこが返ってインパクトを残している部分もありますがw 歌詞は、孤独で憂鬱になる夜に祈りを捧げる心境を描いている。

総評:80点

疾走感のあるロックと、切ないバラードという2曲を収録し、どちらもSel'mというかトラの透明感のある歌声を活かしたメロディアスな楽曲で聴きやすいです。ツイン・ギターになって最初の音源とはいえ、重さや別々なパートを弾くという要素が少ないので音に拘る人は物足りなさがあるかもしれませんが、2曲とも良い曲なので聴きやすい楽曲を好む人には十分にオススメできる1枚です。

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