こんにちは。

 万象学宗家、辰宮太一です。

天中殺のお話、13回目です。

 

 

 自己の信が止まることによって、他者の信が使える。

 これが、「無限吸収」という、天中殺の働きでした。

 しかし、この働きは、天中殺を一方向から見たもの。

 

天中殺には、もうひとつ、重要な働きが隠されているのです。

 

 それは、他者から、自己の信が見えるようになるということ。

 

 天の中央は、普通、外に見えるということはありません。閉ざされた領域ということです。ところが、天中殺期間だけは、ゲートが開き、いわば可視化されるのです。

 

 この働きを「開放露顕」といいます。

 

 

 

 

 

 

 では、他者から見た信とは、どういうものでしょう?

 

 それは、

その人の持っている

目に見えない「財」

です。

 

 ここでいう財は、金銭的なものでも、不動産のようなものでもありません。天なのですから、まず、無形のものという前提です。

 

 無形の財。

 それを言い換えればこうなります。

「過去から今まで、集められ、積み重ねられてきた経験や性質」です。

 

経験には、行動も想いも入ります。

性質は、その人の他人からの見え方という意味も含まれます。

癖やイメージなど、また、才能や努力の成果なども、財ということになります。

 

 信とは、自己を主体として見ると価値観や世界観になり、他から観れば積み重ねてきた無形の財になるのです。

 

 普段は見えない部分が、他人に見えてしまう。

 

 そして、この開放露顕の働きが、天中殺期間を、時に、お祭り騒ぎにしたり、暴風雨にしたりする原因なのです。

 

 過去から今までの財、つまり、積み重ねられてきたものが、どういうものかによって、その人の評価はがらりと変わります。

 不正や、不都合な秘密を持っていたとしたら、それが流出する可能性は非常に高くなります。

 

 芸能人などのスキャンダルは、高確率で天中殺の露顕の働きが絡んでいるものです。

 

 逆に、人知れずたゆまぬ努力を続けていたり、隠れた才能があったなどという場合は、それらが人目にとまり大ブレイクを果たすということも少なくありません。

 

 

 

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