みなさんのおかげさまで!
しんらいライフサービス株式会社 寺﨑道弥です。
※この記事は骨髄バンク制度を否定するものではありませんし、心あるドナーさんを止めるつもりはありませんが、一石を投じておきたいと思います。
ワタクシ、ここに書いたことあったかどうか?傍から見ればかなりの献血マニアであります。
今までの献血回数111回
全血はもちろん、成分献血、血小板献血、血漿献血、と全コースです。
本当の献血マニアは、日本全国の献血ルーム巡りして「全制覇!」とかやってますけどね。
献血ルームはやはり400mlを欲しがるので、ワタクシはその希望に添います。
最近では時間のかかる全血以外はほぼやらなくなりました。
「人のために偉いね」
「社会貢献してるじゃん」
って言われるけど、本人全くそのは気なく、ターミナル駅周辺での時間調整でカフェ代わりに使ってるノリ程度です。
汚い言い方になりますが「血抜いて捨てれば、また新たに血が作られていいじゃん」みたいな
400ml献血だと年3回まで可能なのですが、献血すると分析結果が貰えるので、無料の定期的な簡易健康診断代わりになるのです。
↑考え方がせこい
病院って、行けばとりあえず採血されるじゃないですか。
アレを無料でやってくれるんだから、使わない手はないでしょう。
だから、「血圧高めだな」「γ-gtp高めだな」って、自分の健康状態ほぼ把握できてるし、年一回の人間ドック行く前からおおよその結果は読めてるんです。
ワタクシがいつも使う紀伊國屋書店隣の「新宿東口献血ルーム」は、カップのジュース、コーヒー等飲み放題、ホームランバー1本が貰えます。
(かつては上記に加えて、ロッテリアハンバーガー、ミスタードーナツ一個づつ、歌舞伎揚げ、森永クッキー食べ放題、図書カードまでもらえた黄金期があり、学生時代は一食済ませてました)
↑またまたケチな考え方
そんなある日、この時はたまたま渋谷のスクランブル交差点にある献血ルームに行ったんです。
いつも通り献血を終えると、淑女から骨髄バンクのお誘いが。
元々「ワタクシのカラダで誰かの命が助かるなら、嬉しい」って想いを持ち続けていたので、いい機会だと、早速説明を受けて登録することにしました。
登録はその場で同意書書いて、採血するだけ。
登録したのは3~4年前のことだったでしょうか?
ある日携帯メッセージに「ドナー候補者になりました。同意される方は返信下さい。」とメッセージが。
もちろん「提供意思アリ」と返信。
その後、コーディネーターから電話による30分程度の粗方の説明があり、骨髄採取に至る事前検査を受けられる大病院で医師同席で90分程度の説明を受けることにも同意しました。
対象の大病院候補がいくつかありましたが、たまたま自宅徒歩圏内の病院があったのでそこで受けることに。(この時の交通費日当ナシ)
骨髄バンクドナーはご存知の通り、ボランティアであり、お金は基本的にもらえません。
そして、患者さんとの接見は禁止で手紙のやり取りのみ数回許されています。
いよいよ当日、近所の大病院へ。
初めてコーディネーターと会い、病院なのに珍しく時間通りの開始。
担当は、足を組んでお高く留まってる女医さんでした。
(人を見下してるみたいで嫌な感じ)
ガイドブックに添って医師からの説明を受けましたが、結論としてはその場で残念ながらお断りしました。
「こんな自分でも人様の役に立てる」と意気込んでいたワタクシでしたが。
お断りした理由を上位からまとめてみます。
①時間の問題
30分の電話説明、90分の医師同席説明、ここまでも時間を調整して望んでいます。
・患者さんへの移植は1~2か月先が有力
⇒ここは問題なし
・今後少なくとも検査で3~4回来院が必要で場所は毎回同じ場所ではなく、多摩、板橋、築地というパターンもあり得る
・日時の調整はできるが、ある程度限られる
・一回当たりの検査所要時間は2~3時間
⇒場所については譲っても仕方ないが、病院って時間守らないし、それについて何とも思わない業種だから半日は確実に潰れるし、その後に予定なんて怖くて入れられないよね。
場所によっては一日潰れる覚悟で行かなきゃいけないよね。
・最終段階で同居家族にも来院してもらい、医師から説明を聞いて同意書にサインが必要
⇒ワタクシの場合は妻と母、母にまで必要?
・移植に必要な入院期間は、採取方法と経過により3日~1週間
⇒ある程度は仕方ないにしても、退院読めないのはちょっと困るよね。
【見解】
ワタクシも、比較的時間の自由は利く方だけど、さすがにかなり無理がある。
これだけ病院の都合に合わせて休める人って会社員は絶対に無理だし、投資家とか資産家、ニートぐらいしかいないんじゃないの?
家族にそこまで負担を強いるの?
②補償の問題
・骨髄移植を原因とする死亡事例が世界で10例、後遺障害67例ある
・死亡保険金は1億、後遺障害はその4~100%
・補償が受けられるのは術後、180日以内
⇒1億って安すぎません?交通事故だって、もっと出ますよ。
自衛官や警察官等が2階級特進みたいな名誉の死に当たるんだから、死亡保険金は2億3億は当然と思いますが?
術後6か月しか補償してくれない、っていうのはあまりに短くないですか?
【見解】
善意の人の命をあまりに安く見積もってません?
③金銭的問題
・ボランティアなので、事前検査来院時の交通費のみは実費支給
⇒これは当然だし同意
・入院時の病院着等の準備金5,000円
・入院は原則大部屋
⇒準備金少なすぎだし、全てが善意なのに大部屋扱いかよっ!
ワタクシが骨髄提供受ける側だったら、準備金ドナーさんにもっとお渡ししたいし、個室用意は最低限ですけど。
・家族説明、同意書サイン時の交通費ナシ
⇒貴方の組織の都合で同居家族が時間作ってわざわざ病院に行くのに、交通費ナシだと?
【見解】
骨髄を提供するというボランティアに同意してるからって、金銭負担避けるし、入院環境までそんなに虐げますか、
④情熱の問題
コーディネーターの方は大変丁寧で良い方でしたが「一緒に患者さんを救いましょう!」みたいな雰囲気を全く感じませんでした。
淡々と事務的だったかなぁ。
それより今でも気になって仕方ないのが「無理だと思ったら断っていただいて構わないので」という言葉の連呼。
断る人が多いから、そりゃあそうなるんだろうけど…
⑤尊厳の問題
コーディネーターとの別れ際「時間の問題は置いておいて、補償や病院でのドナーへの扱いがあまりにひど過ぎて、これは思いやり、奉仕精神の搾取です!」と怒りを込めて言ってしまいました。
「事務局に伝えます」と言われましたが、事務局は本当のところどう考えているんでしょう?
ワタクシに言わせれば、ドナーへのリスペクトが感じられない人権侵害。
ドナー、その前に人を大事にしない骨髄バンク制度にリアルに接して、愕然とし、説明が進むと、どんどん未来の患者さんの顔は見えなくなっていました。
ネットで調べたところ、ドナー候補となっても実際に骨髄提供まで進む方は1/40人程度というデータもありました。
分かる気がします。
説明や検査時間をかなり取られ、
同居家族全員の同意が必要で、
大部屋に入れられ、
金銭的支援はほぼなく、むしろ自己負担が見込まれ、
骨髄液を採取するために注射でグリグリされて傷跡が残り、
手術によって何かあっても補償は最小限。
それでも貴方は骨髄ドナーになりますか?
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個人名で、Facebook Instaguramもやってますので、検索してみて下さい。