みなさんのおかげさまで!
しんらいライフサービス株式会社 寺﨑道弥です。
当業界は、構造不況の真っ只中にあります。
ワタクシは、「三大苦」なんて表現しています。
その3つとは、
①人手不足による時給高騰 ②最低賃金の上昇(官製値上げ) ③有給休暇5日付与の義務化 です。
ついに、東京ビルメンテナンス協会もこんな声明を出しました。
当社は、協会未加盟ですけど (笑)
当社も、値上げ交渉をしていますが、値上げが叶わない場合は、契約解除を進めています。
法人さんは、値上げを容認していただけるケースが多いのですが、マンション管理組合さんは、事情は理解していただけるものの、コストアップについては難色を示されます。
そりゃあそうです。
実質賃金が上がらない中での物価や人件費の高騰(スタグフレーション)は、人々の生活を益々苦しめていますから。
業界は今「企業努力」と称し、偽装請負化が増えています。
世の多くの人は、請負と雇用の違いを知りません。
説明できますか?
街を走る「Uber Eets」の配達員は、請負です。
会社と請負契約を結び、個人事業主として働いています。
でも、「配達中の事故でけがをしたのに、補償がない」と騒いでいます。
冷たい言い方ですが、彼らは自ら納得して個人事業主として働いているのですから、事故の補償を会社に求めるのはおかしいのです。
無知だから、会社に保障を求め、社会からの同情を得ようと運動をするわけですから。
はっきり言って、「無知に付け込まれている」と言っていいでしょう。
これと同じ事が、当業界でもきっと起きます。
過去にこんな労災事故がありました。
①ごみ置き場を整理していたら、注射針がゴミ袋から刺さり、病院へ。
②お客さんから、高所の換気扇の清掃を頼まれ、断りきれず掃除して落下、病院へ。
①も②も、労働基準監督署に届け出て、労災事故として取り扱い、治療費も休業補償も労災保険を使い、会社がキチンと対応しました。
これが、請負だったらどうでしょう?
補償は何もありません。
道義的に考えて、「補償ナシ」はあんまりじゃありませんか?
だから、ワタクシの考えとして、請負化には否定的なのです。
(ここを利益のためにえげつなくやれば、もっと儲かるのにね (笑) )
当社は、面接時にご本人の意向で請負を望む方以外は、全て雇用し、キチンと労災保険も払っています。
思い出せば、学生時代にちょっぴり、デパート催事場のセッティングの登録制のアルバイトをしていたことがあります。
ですが、当時働いてお金もらうことしか考えていませんでしたから、請負と雇用の違いもわからず、契約書にサインしていました。
今思うと、アレ無知に付け込まれてたんだと思います。
もし、大ケガしていたら、サインしているにも関らず「これは偽装請負だ!」って騒いだでしょうね。
「安く、もっと安く。。。」極めた先は、安全軽視と請負化なのです。
こんな社会でいいの?
経営者でありながら、こんなところはかなり労働者寄りなワタクシなのです。
良い週末をお過ごし下さい!
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