「旅を止めたら、死んでも死に切れない!」

 

ホントの職業は「旅人」寺﨑道弥です。

 

東京生まれ、東京育ち、東京で会社経営する私が、日本のいい所をいっぱいご紹介します。

 

 

日本の四隅(宗谷岬、納沙布岬、与那国島西崎、波照間島)と日本のてっぺん富士山、日本の最深部(青函トンネル吉岡海底駅)を制した旅の変態は、次は秘境やへき地、離島に興味を移しています。

 

念願だった、宮崎県の秘境「椎葉村」に1泊2日で行ってきました。

 

椎葉村は平家の落人の里として有名なところです。

 

お住まいの方の苗字は、「椎葉さん」や「那須さん」が多く、歴史を裏付けています。

 

 

日本の人が住んでいる秘境と言えば、「南信州下栗集落」 「徳島落合集落」 「奈良県十津川村」 「徳島県奥祖谷渓」 あたりでしょうか。

 

#旅バカは、椎葉村と離島を残し、ほぼ「秘境」と呼ばれているところは制覇済みです。

(※過去の#旅バカブログご覧ください。)

 

ホントに思い出深い旅でしたから、たっぷり椎葉村をご紹介しますね。

 

 

 

羽田から宮崎への空は、富士山もバッチリ見え快晴で、これからの旅を盛り上げてくれます。

 

 

 

高知県室戸岬も地図通りの形(←当たり前)に綺麗に見えました。

 

 

 

宮崎空港から椎葉村までは、日向市を経由して3時間以上かかります。

(実は椎葉村は、宮崎空港より熊本空港からのアプローチの方が早いことが、宿のお母さんの話から判明)

 

道中コンビニすらないのは覚悟していたので、「道の駅都農(つの)」で早めのランチ。

 

とりあえず「チキン南蛮カレー」を食べておきます。

 

 

 

これから山中に入るので、快晴で海も眺めておかないと、もったいないので「日向岬」や「馬ケ背」あたりをサラりと流します。

 

 

 

旅慣れてくると、こんな風景は日本全国どこにでもあるので、感情動かされることが少なくなります。

 

序の口はさておき、これより山へ進路を取ります。

 

 

 

日向市外を抜け、国道327号耳川沿いを諸塚村を通り、高度を上げていきます。

 

椎葉村に向かう途中、3つのダムを通ります。

 

センターラインがある道路もだんだん1.5車線になり、対向車とのすれ違いに気を使うようになっていきます。

 

塚原ダム。

 

 

 

今度は片側交互通行規制も増えてきて、長いトンネルを抜けるとようやく椎葉村に到着です。

 

大規模アーチ式ダム「上椎葉ダム」です。

 

 

 

こんな山奥に、この大規模なダムがあるっていうのが凄いですね~

 

 

 

時間はそろそろ15時台。

 

今晩の宿は、村役場からさらに車で50分かかる「民宿焼畑」です。

 

 

 

宿の女将さんから「明るいうちに着くようにして下さいね」と言われた意味が、この山深さからわかります。

 

 

 

山の早い夕暮れ前に、今晩お世話になる「民宿焼畑」に到着しました。

 

 

 

左奥が民宿で、お墓をご覧いただくと、こちらも椎葉さんですね。

 

 

 

部屋もキチンと掃除されていて、きれいな民宿でしたよ。

 

 

 

宿のご主人(椎葉勝さん)が、「夕食までまだ時間があるから、何にもないけどぶらぶらしてきたら」ってことで、宿周辺を散歩。

 

早速、神社を見つけました。

 

 

 

地域で大事にされている神社であることは間違いないので、今晩お世話になることと、旅の安全を祈願しました。

 

 

 

随所に樹齢数百年の木々があります。

 

 

 

ちょっと日陰に入ると、そこらじゅうでしいたけ栽培が行われています。

 

 

 

たらの芽やワラビ採るみたいに、採りたくなってしまいますが、それはダメよね。

 

 

 

こうして、山は暮れていきます。

 

 

 

今夜の食事処はこちらです。

 

 

 

さっそく山女が囲炉裏で焼かれます。

 

 

 

「民宿焼畑」はその名の通り、日本で唯一「焼畑農法」を守る椎葉勝さんが経営する民宿です。

 

 

 

「民宿焼畑」のある、日添集落には石碑もありました。

 

 

 

椎葉村の中でも、役場やスーパーから車で50分と、より秘境っぽい場所にあり、伝統農法の焼畑もやっているということで、こちらの宿に決めたんです。

 

 

 

「椎葉村」のポスター、インスタ栄え素材は少ないし、観光しに来るところではないので、旅慣れた方の訪問が多いようです。

 

観光地もないし、これって言うお土産もないから、間違いなく「旅マニア」向けですよ。

 

 

 

私が、ずっと「田舎が最先端ではないか?」と思い続けている理由ですね。

 

 

 

さて、お楽しみの夕食です。

 

いわゆる「田舎料理」ですが、基本的に自作したり採って来たり、保存食を戻したものなので、素材の味が凄く濃いんです。

 

いくらみたいなのは、いくらより食感が固い「山女の卵」です。

 

豆腐は「菜豆腐」と言って、大豆ですら貴重だった頃、かぶやにんじんでかさ増しして作ったんだそうな。

(こちらも、苗字が那須さんですね。)

 

 

 

山菜・野草の天ぷらです。

 

どれも香り高くて、素材の味が濃いんです!

 

都内で、1,000円出しても頼むわ。

 

 

 

そこら辺にあるしいたけ、これも肉厚で美味しい。

 

 

 

山女、身がみずみずしくてさっぱりとした美味さ。

 

 

 

とうもろこしのご飯。

 

米が貴重な頃は、こうやってかさ増ししてたんでしょうね。

 

 

 

食事は、どれも自家製無農薬、野菜山菜の味が濃くて(味付けじゃなくてね)美味しかったです。

 

いかに、私達は農薬保存料たっぷりな貧乏なモノを食べさせられているか、そしてその貧乏なモノを食べてガンになっているか、ということを気付かされましたね。

 

3~4,000円出しても食べたいぐらい美味しいですよ。

 

 

「民宿焼畑」の標高は900m、役場やスーパー(A-coop)まで50分、村にコンビニ無し。

 

予想通り、宿はソフトバンク圏外でしたよ 爆  笑 

 

(携帯圏外になぜか嬉しくなるワタクシ)

 

 

 

夕食後、ご主人の椎葉勝さんといろんな話とお神楽を聞きました。

 

・焼畑農業のこと

・自然との共存をいつも意識してる事

・大雪に見舞われたら除雪車待たずに自分たちで除雪してしまう事

・都会から戻ってきてわかったこと

・山に栗の木を植えたことで害獣(イノシシ)被害が無い事

・田舎に居ると感度が研ぎ澄まされていく事…。

 

ご主人は、若い時に椎葉村が嫌で出雲へ出て行き、お父様が亡くなり50代で戻ってきたそうです。

 

「生きていく」という感覚が鋭く、都会に出たことがあるので田舎にありがちな排他的な感覚は皆無、バランス感覚もあり、人間的にも大変魅力的に感じました。

 

 

ここの焼畑農業や椎葉村の暮らしが、某大学の民俗学の研究材料にもなってるんですね。

 

数年前に秋篠宮殿下が、ランチがてら寄ったそうですし。

 

そりゃあ、都会生まれ都会育ちの人間からすると、不思議だし疑問ですよ。

 

「寺﨑さんは何で椎葉に来たの?」って、ご主人に聞かれたから、「どんな暮らししてるのか?知りたくて」って正直に答えたもん。

 

そんなこんなで夜は更けていきます。

 

満点の星空に天の川もバッチリ見えましたよ~

 

 

 

 

翌朝は5:00起床、絶対に朝焼け見たかったしね。

 

 

 

朝飯前の散歩です。

 

椎葉さん、こんな活動もされています。

 

 

 

しいたけ原木がそこらじゅうに。

 

 

 

朝の散歩しながら、改めて「豊かな暮らし」「豊かな人生」について考えた。

 

 

 

「食べることは生きる事」なのに、現代人は効率化で大量生産された野菜や肉、養殖魚、加工品を食べて、「食」が軽んじられている。

 

 

 

手間隙かけて作った、採って来た食べ物は、当たり前だけど素材の味が濃くて美味しい。

 

私達が食べてるものって、いったい何なんだい?

 

 

 

謎の化学物質・保存料・香料…、そんなモノいっぱい食べてたら、そりゃあガンにもなるんだろうね。

 

 

 

見事な朝の雲海。

 

 

 

何時の頃から「生きる事」が「お金を稼ぐ事」とイコールになってしまったんだろう?

 

 

 

役場まで車で50分も離れた、ここ椎葉村の山奥じゃお金なんて使うところない。

 

使いたきゃ、町へ出て行かないとお金はただの紙切れ。

 

 

 

野菜や山菜、狩した肉、川魚などの食べ物や、畑仕事、草刈り、大工仕事、土木仕事などの労働力の方が圧倒的に価値があるのではないか。

 

 

 

家賃7万、水道光熱費2万、携帯通信費1万、食費3万、保険1万…。

 

都会は金がかかるようにできているよね。

 

 

 

あれっ、よく見ればバスが一日一往復じゃなくて、週1往復ガーン

 

 

 

暖房などの燃料費もバカにならないでしょうから、付近のお宅はみんな薪が常備されています。

 

 

 

「民宿焼畑」は、電気は引いてるけど、水は沢からの水で使い放題、お風呂は薪で沸かしていました。

 

都会暮らしの水道・電気・ガス完備って、実は贅沢なことなんだよね~。

 

 

 

宿の裏には手作りの小屋があります。

 

 

 

「お酒もコーヒーもご自由に」っていう素敵な心意気。

 

 

 

こんな景色を小屋から眺めながら一杯。

 

 

 

木登りだってできちゃうね。

 

 

 

「何もないって」いうけど、「何もない」があるじゃん!

 

 

 

 

宿に戻り、朝食です。

 

昨夜と同様、田舎の素朴なおかず達です。

 

 

 

ごはんはひえのごはん。

 

 

 

お味噌汁は天然のなめこ入り。

 

 

 

朝9時に宿を後にします。

 

「この建物何にするんですか?」ってご主人に聞いたら、椎葉村にIターンを考えている人向けの宿を立てているんだとか。

 

ここで私からひと知恵「1泊2,000円で素泊まりのライダーハウスにしても、需要ありますよ」

 

大いにご興味があるようでした。

 

 

 

 

こうして、(良い意味で)大いに楽しくカルチャーショックを感じた1晩を過ごし、「次は妻と子供を連れて来ますね~」と約束し、宿を後にしました。

 

とりあえず、民宿焼畑から皿に高度を上げ、熊本県との県境峠まで行ってみます。

 

 

 

せっかく椎葉村来てるのに、「椎葉村」ってわかる写真撮ってなかったわ。

 

 

 

もみじが見事でしょ。

 

 

 

この日も快晴。

 

アップにすると、小さな集落見えるんですよ。

 

 

 

もうね、どこ行っても山山山です。

 

 

 

白水の滝。

 

 

 

再び上椎葉ダム。

 

 

 

重要文化財「大久保のヒノキ」

 

 

 

ホント、良い秋晴れ

 

 

 

耳川という一本の川の支流が、細かく枝分かれして、その先々に集落があります。

 

 

 

平家の落人の里にはたくさん行きましたが、ここまで奥まで細分化されてる地域はないなぁ。

 

 

 

「仙人の棚田展望台」

 

 

 

今回の相棒のレンタカーは「インプレッサ」でしたニヤリ

 

一番安い、マーチ、ノートクラスで予約したのに、車高低いコイツが充当されて、バンバー擦tちゃって運転にはかなり気を使いました。

 

 

 

最後に、そういえば蕎麦食べてなかったので、「平家本陣」で蕎麦を食べ宮崎空港へ帰ります。

 

 

 

旅を綺麗に締めくくってくれた、宮崎港の夕日です。

 

 

 

自分自身の今後の在り方ライフスタイルと向き合った、心に残る良い旅でした。

 

旅は人生を考えさせられます。

 

旅は自分の在り方を考えます。

 

旅は自分を豊かにします。

 

 

最近、金持ちや企業成功者より、職業とか関係なく個人として尊敬できる、豊かな人に出会いたいという欲求があります。

 

今回、そんな方に出会えた旅でした。

 

 

 

今回の旅のイケてる度 ★★★★★ 星5つです。

 

 

良い一週間をお過ごし下さい!

 

 

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