みなさんのおかげさまで!
しんらいライフサービス株式会社 寺﨑道弥です。
皆さんカット1000円の床屋ってご存知ですか?
先日行ってきました。
ここ数年、駅構内や商店街でよく見かけますよね。
「たった1000円で散髪なんて怪しくない?」そんな声もまだ聞きます。
昭和からの床屋の代表的な工程って、こうでした。
①カット ②シャンプー ③ひげそり
1000円の床屋さんの特長は、上記の工程のうち、①カット だけしかしないんです。
アメリカのスタイルがそうらしいですね。
床屋のカットにかかる時間って、せいぜい10分ぐらいなんだそうですね。
そこだけに特化して、客の回転率を上げて利益を出すビジネスモデルなんですね。
今思えば、②シャンプー は気持ちイイから良しとしても、何で③ひげそり までするんでしょうね?
床屋のひげそりって、深剃りのカミソリ使わないから、すぐに伸びてきちゃって、また剃りなおさなくちゃいけない。
個人的には、ちゃんと深剃りしてくれない床屋の「ひげそり」は、小さな親切大きなお世話でした。
その分100円でも安くしてくれて、早く終わった方がいいのに。
1000円床屋って、安かろう悪かろうだと思っていたのに、ホントちゃんとしてて凄かったです!
(注:別に頼まれて、宣伝してるわけじゃありませんよ)
店に入ると、まずは自販機があり、ここで1000円札でチケットを買います。
この自販機、小銭や5,000円札、10,000円札が使えません。
従業員の負担を軽くするために、金銭管理を自販機で対応させているんですね。
しかも、5,000円札、10,000円札が未対応なのがさらに徹底されていて凄い。
(センサーの関係で、多紙幣自販機はコスト高になるんですよね)
先着順で、予約は要りません。
先客がいる場合は、順番に椅子に座り案内を待ちます。
店の混み具合が外からも分かるように、信号みたいなランプが入口に付いています。
・赤…めっちゃ混んでます
・黄色…少し待ちます
・緑…すぐご案内できます
といった感じなのでしょうか。
見た途端に状況が分かって、いいですねぇ。
床屋って、あのどれくらい待つのかが分からないのが、面倒くさいんですよね。
忙しい現代人のニーズを的確に捉えていると感じました。
訪れたその日は空いていたので、すぐに案内されました。
20代後半の可愛い系の小柄のお姉さんが、担当のようです。
店員さん「○○と申します、宜しくお願いします。今日はどのようにされますか?」
私 「サイドを刈り上げてもらって…」
店員さん「刈り上げは青くならないくらいにしますか?」
という感じに確認、確認を繰り返します。
あたりは丁寧だし、言葉使いもまったく問題ありません。
早速バリカンが入ります。
新人なのか、手つきがちょっとぎこちない、大丈夫かよ~ (;^_^A
ゆっくりだけど、丁寧に切ってくれます。
時折「これぐらいでいかがでしょう?」と聞いてくれます。
ひと通りカットも終わり、掃除機みたいなので、切った髪を吸っていきます。
最後に細部のチェックをして終了。
希望通りに髪型が決まりました。
所要時間15分位だったでしょうか。
不慣れながらも丁寧に切ってくれて、気分がよかったので、
「ご丁寧にありがとうございました」とお姉さんに伝え、店を出ました。
「1000円」なのに、接客は丁寧、技術もしっかりで、すごーく満足しました。
時代はここまできてるんですね。
わが社も学ばなければ。
実はこの話にはまだ続きがあります。
1000円床屋の後、昼飯を食べ、駅のホームに向かいました。
すると、ホームのベンチに髪を切ってくれたお姉さんが座っていました。
シフト終わりなのか、別の店に移動するのかなぁ、なんて思っていたら、
お互いに目が合ってしまい、私に気付いたそのお姉さんが、な、な、なんとスッと立ち上がり、
「先程はありがとうございました」と笑顔でご挨拶してくれました。
私もすかさず「こちらこそ、ありがとうございました」と会釈しました。
なんていいお姉さんなんだ。
「絶対また行きまーす(・ω・)/」と、確固たる決意をしてしまったのでした(笑)
もちろんその日は、一日気分がよかった事は言うまでもありません。(終)
①散髪 ②シャンプー ③ひげそり が当たり前だった昭和の床屋のスタイルの常識が、
今まさに変化し「1000円床屋」が勢力を伸ばしています。
私が「ひげそりなんて自分でやった方が上手くいくんだ」と思っているように、既存の床屋スタイルに疑問を感じていた人も、実は潜在的に多かったのかもしれません。
ビジネス本にはよく「常識を疑え!」という言葉があります。
「1000円床屋」のビジネスモデルがまさにそうであります。
床屋は、①散髪 ②シャンプー ③ひげそり が業界の常識でした。
必要のないものをカットし、回転率を上げ、提供価格を下げていく、常識を疑って成功した実例でしょう。
ちなみに従来の床屋さんスタイルを否定しているわけではありませんので、あしからず。
今日は「1000円床屋」から感じた事を書いてみました。
それでは、また!