袖触れ合うも多生の縁

富山市内の百貨店1階にはスターバックスがある。
入り口のカウンター席にのみコンセントが設置してあり、6席ある中で今は僕を含めて4人。
 
左側の男性は先ほどからずっとオンラインで何か話をしている。
会話というのは2人以上でするものであり、1人でずっとしゃべり続けている風景はかなりの違和感を感じさせてしまう。
この人には俯瞰という概念はあるのだろうか。
俯瞰しているからこそのオンラインなのか、そうではないのか、意識の内側までは見えてこない。
会話に夢中のため外側が見えていないのは確かなようだ。
やけに声がいい。声優のように。
 
カウンター前面は大きなガラス張りなので行き交う人々が見える。
木漏れ日の差す広場のような場所を老若男女、どちらかといえば老多めで人々は行き交っている。
 
皆、何かを見ながら歩き、何かを考えながら、右左、それぞれに人々は行き交う。
 
きっとこの人生で会話さえ交わすことはないであろう生命たち。
それでもこうして僕の目の前を通り過ぎるということは、
何らかの意味で、少しだけ世界は絡み合っているのかもしれない。
交差しあう無数の世界。
 
僕が無差別に話しかけたりすれば、宇宙は少しだけ磁場を変えるのだろう。知らない人同士なのに。
そこに新しい世界が動き出す。そんなことはしないけれど。
 
無数の世界と思惑が、今日もこの目の前だけでも繰り広げられ、時代と時間は移ろいゆく。
 
中には僕の書いた歌を聴いたことのある人もいるのかもしれない。
ご先祖様をたどれば案外近いご縁の人もいるのかもしれない。
 
僕にはそんな複雑なご縁のことは何もわからない。
ただこれからも巡り合う人々と、何かステキなことができるように。
笑顔で楽しくいられるように、目に映るすべての生命に幸せのエールを贈る。
 
僕自身が救われたいような生命だけれど、それでも皆 幸福であれ、安穏であれ、幸せであれ。
 
この穏やかな日に、今この時の感情に、幸せを選ぼう。
僕は常に幸せという感情を選びながら生きていこう。
 
選ぶことは自由だ。
 
たとえ人から見たらどのように見えていたとしても、幸せかそうでないかは自分で選ぶことができる。
これがあるから幸せとか、あれがないから幸せではないとか、そんな小さな世界を抜けて、日だまりの中で今日も僕は幸せな感情を選ぶ。
 
 

 

 

 

 

Makoto ATOZI

 

 

 

 

 

作詞家 Makoto ATOZI プロフィール

平井堅「楽園」より作詞家としてのキャリアをスタート。以後、ジャンルの枠を超えて様々なアーティストの音楽制作、レコーディングに参加。
現在は歌を書く喜びを伝えたいという志から、ソングライティングセラピー作詞教室を主宰。

 

歌詞提供アーティスト

歌詞提供アーティスト
男性アーティスト 50音順

嵐 / 今井翼 / 岩田光央 / おれパラ(小野大輔 鈴木健一 森久保祥太郎 寺島拓篤) / 宇都宮隆 / ESCOLTA / 笠原涼二 / KAT-TUN / 神谷浩史 / Coming Century / GYM(山下智久) / ジャニーズJr / Skys The Limit / Silky Voice / Sexy Zone /

タッキー&翼 / TRIPLANE / CHILD HOOD / 20th Century / NEWS / 畠中祐 / PaniCrew / 平井堅 / V6 / 藤木直人 / 前川清 / 光永亮太 / Lead

 

女性アーティスト

新井裕子 / 石川さゆり / 石嶺聡子 / 上原奈美 / 片瀬那奈 / 上白石萌音 / SATOMi / The Girls with Sifow / SANA / Shifo / 島谷ひとみ / シュークフラッシュ / Z-1

(当時 上戸彩所属) / 中島由紀江 / 中野めぐみ / 中原小麦 / 中村美律子 / nami(玉置成実) / 平田志穂子 / BENI(安良城紅) / Boogaloob、 / majiko / MINAKO(米米CLUB) / mirai

 

 

 

 

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