心法書道の慧竹です。

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私の人生における初中国体験は、ジャッキー・チェンでした。

彼の集大成、映画「RIDE ON ライド・オン」を観てきました。

これは映画館で観なくてはと喜び勇んで。

 

小学生の頃から、兄と一緒にジャッキーの映画を夢中で観ました。

同じものを何度も何度も見てセリフを憶えてしまうほど。

 

中学に入り英語塾に通い始めた私は、ファンレターを書きました。拙い英語を塾の先生にみてもらってどきどきしながら発送。忘れたころに返事が来たときは、うれしくてうれしくて。

 

世界中からのファンレターに直筆の返事が送られてくるはずもなく、当然ワープロ文字の印刷文面でしたが、最後のサインだけが肉筆の印刷、ま、つまるところ印刷です(笑)

しかし生まれて初めてもらったエアーメールが、ジャッキー・チェンの事務所からのものとなりました。

 

彼の生い立ちがかなり凄まじいものだと知ったのは、中学の時、「愛してポーポー」という彼の自伝書を読んだ時です。衝撃とともに子供ながらに急激に気持ちを寄せていったことを記憶しています。

 

留学していた2000年ミレニアム、万里の長城で大きな龍を這わせるイベントがありました。しばらくして、いつものように師の事務所に書のお稽古に行ったある日、背の高さほどもある折り重なった布が、入口を入ってすぐ積まれておいてありました。

 

あまりの大きさに「な、なにこれ?」とスタッフの方に聞くと、布の塊はミレニアムのその龍で、その龍をなんとジャッキーが先導していたというのです。

「えーーー教えてよ、みんな!」といっても後のまつり。

どうやら事務所がその企画に携わっていようです。

 

「なんだ、ファンだったの?!」

「ファンだったよ、というかファンです!」なんと悔しかったことか。

 

スタントマンという仕事を表舞台に引っ張り出し、最高のエンターテイメントに創造した彼の偉業、どんなに撮影技術が発達してもそれをやり切った彼の人生、これほどのプロ意識、言葉では表現できません。唯一無二の映画人だと思います。

 

すべてのスタントマンとそのスタッフに捧げるというエンディングのあいさつに、彼の人生すべてが集約されていると感じました。

 

映画の感想は敢えて書きませんが、ファンならずっと泣きます(笑)

是非映画館で泣いてください。

 

彼も今年70歳。

同じ時代に生まれて、彼の映画を楽しむことができて幸せです。

 

 

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