心法書道の慧竹です。

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心法書道では、比較的大きな字は立って書くことをおすすめしています。

 

中国留学中、初めに選んだ孫過庭の書譜、最初の段階の全く同じように書く練習では、半切に一行、一文字が半紙に二文字程度の大きさで書いていました。

北京の紙屋さんに行っても、半紙を見かけることはありませんでした。それもそのはず、日本では半紙で練習が一般的ですが、半紙というのは和紙、つまり日本の紙の規格なのです。

 

現在、生徒さんのお稽古は、半紙を使っておりますが、半紙に二文字から四文字程度の大きさの字を書くときは、基本立って書いています。

足や腰に問題があれば別ですが、立って書くほうが全体を俯瞰でき、また体の軸が字に直結するので、体の状態が字の状態になります。

 

縦線が斜めになってしまう生徒さんの書き姿は、やはり体の軸が斜めになっています。

その生徒さんに立ち方について説明しました。

 

足は肩幅くらいにして立ち、それを前後に開きます。その段階で多少足幅を狭めますが、どちらが前後かは、各々利き足があるので立ちやすいほうで前後にしていいですよ。

そして膝を伸ばし切らず、若干曲げておきます。車のハンドルの遊びのような感じです。筆が前後左右に動いても、その遊びで体の重心がどちらへも安定してついていけるようにしておくわけです。

 

そうするとほかの生徒さんが、「先生それってボクシングのジャブの立ち方に近いですね」と。

 

「え?ジャブ?」ボクシングをやったこともないし、あまり興味を持ってみたこともなかったので考えたこともありませんでした。

気になってネットで調べたところ、足先の向きや体の向きは違いますが、足を前後にして膝を曲げることはまったく同じでした。

 

以前、古武道をかじったことがありますが、膝を伸ばし切らないというのは大事だそうですね。私は電車やバスで立っているとき、決まって膝を若干曲げています。突然のブレーキなどにも、びっくりするほどぐらつくことはありません。

よろしかったらお試しください。

 

今週台風が心配な中、念願の長野白馬五竜高山植物園に行ってきました。

小さな植物たちかわいかったー!

残暑まだまだ厳しい折、皆さまくれぐれもご自愛くださいませ。

 

高山植物の女王 コマクサ

 

via 心法書道
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