心法書道の慧竹です。

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

ここ最近、子どもたちの大筆が気になっていました。根元が固まり、豊かな線表現ができず、当然墨含みも悪い状態、こうなると回復するか否か、最終手段の集中洗浄を試みてもらいます。残念ながら改善せず、新調することになりました。

よし、このタイミングを逃さないほうがいいぞと思い、今回は筆についてお話することにしました。

 

私も子供の頃、筆の手入れが悪く台無しにしたことがあります。子どものころを思い起こしてみると、筆が動物の毛でできているということくらいはわかっていましたが、それ以外たいして知らないままお稽古に通っていたものです。

筆について知れば、興味を持って自分の筆の手入れをするようになるのではないか、と思ったのです。

 

筆の部位の名称、筆の構造と種類、いい筆の条件について、そして、今みんなが使っている兼毫筆は、どんな動物の毛でできているのか?

 

 

そして最後に私の持っている筆の一部をご覧いただきました。

子どもたちはクイズが大好き。

ということで、「この筆、何の毛クイズ~!」

 

 

馬、山羊、イタチ、うさぎ、熊、鶏、狸、竹、胎毛筆などなど。

「百聞は一見に如かず」、色や質感、弾力などを確かめます。

同じ動物でも、場所によってその触り心地が違うことも感じ取れたようです。

 

「筆は動物の毛をいただいて作られています。みんなも自分の髪を乱暴にされたらいやだよね、感謝して大事に使おうね」と話したところ、毛を触りながら思わず「かわいい❤」という声が上がりました。筆ではなく動物を感じてくれたのだと思います。

きっと大事にする気持ちが増したことでしょう。良かった。