心法書道の慧竹です。

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

 

今朝、NHK中国語会話の番宣をやっていました。イモトさん、大好きです。引き続き彼女が出演とのこと、楽しみ。

 

その番宣の中で中国レストランが出ていて、設えも中国様式で素敵な感じ、お料理はちらっとだけうつったのですが、、、くぎ付けになったのは、インテリアとして証明に照らし出されて飾られていた書、【王珣 伯遠帖】ではないですか!

 

心法書道では、皆さんが好む書を選んでいただくわけですが、その選択肢の中にこれもあります。日本ではあまり話題にのぼることがない王珣ですが、王羲之とは堂兄弟、堂兄弟とは、父方の祖父(曾祖父)を同じくする同姓の親族関係にあたる人のことをいいます。

 

なんたる存在感、堂々たる書きぶり、スケールの大きさは半端ではありません。字中の空間が広いのなんのって、もしかしてその点では王羲之や唐の太宗の上をいくのではないかとも思われます。生気に溢れ、萎縮しているところが全くありません。率直で潔く、窮地での振る舞いは、微塵も怯むことなく、ため息が出るほどあざやかでしょう。いかなる変化にも動じない物腰、どうしたらこんなにも肝が据わるのでしょうか。

 

書を書く前に、時間をかけて観ることはとても大切です。書き手の人物像が浮かぶようになったら臨書します。全く同じように書くことで、そのすごさが明確にわかります。そして観ているだけではわからなかったことにも気づくことがあるでしょう。

 

このレストラン、どこなんだろう。オーナーが王珣のファンなのだろうか。

どうして好きなのか、お聞きしてみたい。

 

王珣 伯遠帖