先週の土曜日は、2024年上半期の

第3回予防医療中級コースを

開催しました。

 

最初に私が「脳の改善編2」ということで

講義を行いました。

 

 

先週のコラムで幕末の教育に

戻るべきだといいましたが、

それと同じ意見をのべている本が

ありますので、

それを以下に引用します。

 

幕末の教育の中心となったのは、

四書五経と陽明学による教育になります。

 

「当時(註:幕末)の学問は、

単なる知識人・学者を生み出す

システムではなかった。 

言うまでもなく、四書と陽明学が育んだ

英傑たちは、幕末の動乱を収め、

明治維新を成功させ、

丁髷と木と紙でできた江戸文明を、

たった二十年で立憲君主制

ー国会と憲法を作り出し民主制を

維持する事には

今日でも殆どの国が成功していないー

と、鉄と電気の国に変えた当の本人たちだ。

 

その途方もない飛躍を可能にした

人材を養成したのが、

西洋型の大学システムではなく、

「論語」であり陽明学だったとしたら、

日本が近代化の中で、

それを捨てることに如何ほどの

合理性があったのだろうか。

 

令和日本の再生は、

全体の利益を図る節度ある経済に、

我が国が勝利した

「儒教資本主義」の精神に、

活路を見出すべきではないか。

 

 

私たちは成功体験に

戻らなければいけない。

 

それは、渋沢栄一、安岡正篤、

松下幸之助、本田宗一郎らの

精神的ヴィジョンの

謙虚な学び直しに始まる。

 

経営と道徳は一致すると渋沢は説き、

その軸には「論語」があり、

渋沢の師は皆陽明学者だった。

 

戻るべき原点があるとは、

何と有難い事ではあるまいか。

(渋沢栄一と陽明学 林田明大著)」

 

 

明治維新は、

日本を西洋列強の植民地にしないために、

西洋の文明を輸入して

富国強兵をするために行った、

ある意味日本を守るためには

やらざるをえなかった

変革といってもいいでしょう。

 

しかし、明治維新以降日本人は

大切なものを徐々に失うことになります。

 

脳からいうと、

西洋列強に対抗するために

左脳中心の国家運営をしたため、

右脳つまり日本固有の文化、

日本精神が失われていきました。

 

上の引用した文章で言っていることのは、

歴史家のトインビーに

世界史の奇跡といわしめた

明治期の日本の大躍進は、

実は幕末の教育を受けた人たちが

いたからこそ

可能であったということです。

 

あの時代は、すべてではないにせよ

多くの部分が、渋沢栄一のように

経営と道徳を一致させた

資本主義であったため、

多くの人が自分の能力を生かして、

明治という国家の建設に

参加することができました。

 

多くの人がやりがい、生きがいをもって

自分の職に従事したため、

世界史から見ると奇跡的な発展が

可能であったわけです。

 

翻って、特に戦後、単なる知識人・学者を

生み出すだけの教育システムになって

どういう結果になったでしょうか。

 

教育の結果は、

医療にもろに反映されます。

 

ご存知の通り、日本の医療の現状は、

認知症、鬱病、発達障害などの脳の疾患、

癌などの生活習慣病は

右肩上がりに増えています。

 

発達障害は、2021年度に

小学一年生の10%に達し、

2030年には50%になると

試算する人もいるくらいです。

 

このように、今の日本は

国家的な危機にあるといっても

過言ではないのに、

これを是正すべく動くべき立場の

エリートが、

それを改善しようと動いている気配さえ

ありません。

 

これらのことはとりもなおさず、

戦後の教育が失敗したことを

意味しています。

 

幕末のように、日本精神をもって

しっかりと足を地につけて

人生を送る若者を育てる教育を

してこなかったつけを今払っているのです。

 

篠浦塾は8年前に

それを是正すべく設立して、

今や若者も含めて多くの人が

学ぶようになりました。

 

国の教育が絶望的なレベルである今は、

我々のやり方が唯一の国家をよくする

処方箋であると信じています。

 

 

そして、後半は杉山按腹鍼灸院の

杉山平熙先生に、へそ按腹について

講義をしていただきました。

 

 

杉山先生は、常に研究を怠らず、

常人にはない鋭い感性をもっているので、

講義していただくたびに

めざましく進化している治療家です。

 

今回は、自分のお腹を按腹することで

3大成人病が予防できるという

非常に画期的な方法を

教えていただきました。

 

3大成人病とは脳血管障害、心疾患、

癌になります。

 

 

人間は胎児からの成長していく際に、

へその緒から栄養を吸収して

全身に運ぶため、

へそから全身に向かっての

気の流れがあります。

 

その気の流れを滞らせる邪が

腹の一部にあると、

病気になるわけです。

 

そういう意味で腹部にある

邪をとることは、

病気の予防につながる

本質的な治療になるわけです。

 

実はこの日の参加者に、

自律神経がやられて

家から出ることができなくなり、

色々な治療法を試したがうまくいかず、

私の医療相談会に来た

患者さんがいました。

 

早速杉山先生をご紹介したところ、

彼の治療を受けるたびに症状が改善し、

体温も上がって活力がでて、

母の介護もできるようになったとのことで、

大変感謝しておりました。

 

杉山先生の治療により、

西洋医療では改善が難しい病気が

みるみる改善していった方から

直接経過をお聞きし、

へそ按腹の効果のすばらしさは

以前から知ってはいましたが、

今さらながらその治療効果に

大変感銘をうけました。

 

 

 

そして、翌日は2024年上半期の

第3回S-BRAINベーシックーコースを

行いました。

 

 

最初に私が脳の改善編2について

講義をして、

その後受講生が

自分の脳テストの発表をしました。

 

その中で、2名の受講生は

予防医療を過去に受講しており、

2回目受けた脳テストでしたが、

二人とも脳テストの改善がみられ、

それに伴いストレスを

ほとんど感じなくなっていました。

 

脳テストと講義で脳の使い方を改善すると、

幸せに向かって間違いなく

生きることができるということを

改めて実感しました。

 

一人でも多くの人が脳の使い方を学び、

幸せになってほしいと願っております。

 

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