先週の土曜日は、2024年上半期の

第2回中級予防医療勉強会を

開催しました。

 

まず最初に私が、脳の使い方を

いかに改善するかについての

講義を行いました。

 

 

この講義の最後に、

目に見えない世界(エネルギー、波動)が

いかに脳の使い方を改善するのに

大事かに関してのべました。

 

以下にそのひとつのエピソードを

のべます。

 

米国においてアルツハイマー病の

発症要因を疫学的に研究した「

ナン・スタディ」という

有名な研究があります。

 

これは、678人の修道女が

長期にわたり協力した研究で、

若い頃どんな文章を書いていたかとか、

どのような学歴であったかとかの

その人に関する詳細なデータと、

死後脳を解剖して、

脳の病理学的所見を確認し、

さらに遺伝子を調べて

それらがどの程度アルツハイマー病の

発症に関わっているかを調べたものです。

 

この研究は、同じ系列の修道院にいる

修道女を対象にしているので、

食事などの環境要因が

ほぼ全員同じであり、

そのため正確な疫学的データを

提供することが可能になります。

 

その結果、驚いたことに病理学的にみて

明らかにアルツハイマー病であり、

遺伝的にも可能性が高い人が、

実は長生きして

アルツハイマー病が発症しなかったという

例がでてきたことでした。

 

たとえば、104歳で天に召された

シスター・メリーは、

死ぬまでアルツハイマー病の症状が

ありませんでしたが、

脳を死後解剖したところ、

重さが870gしかなく

強度の委縮があり、

また病理学的にもアルツハイマー病

(脳内にアミロイドベータが

蓄積されていた)を

示唆していました。

 

つまり、目に見える世界、

病理学的所見や遺伝子と、

アルツハイマー病の発症は

必ずしも一致しないという事です。

 

筆者(「100歳の美しい脳」

デヴィッド・スノウドン著)は、

このような目に見えるような

科学的な解析だけでは、

なぜこのようなことが起こるのか

説明できないと考えました。

 

そこで、彼が考えたのは

以下の2つの理由です。

 

ひとつは、シスターたちがもっている

深い精神性、つまり前向きな人生観、

信仰心、それを支える祈りと黙想が

ストレスに対して強い脳に

しているのではないかということです。

 

もうひとつは、コミュニティの力です。

 

彼女たちのコミュニティでは

支援と愛情にあふれており、

それが安心感につながっています

(これらはまさしく日本精神に

あたります)。

 

実際、彼女らはアメリカの

一般女性に比べて、

65歳以上の各年齢で

死亡率が25%も低いという

データがあります。

 

つまり、認知症の予防、健康の

維持のためには、

日本精神-魂という

目に見えないものに沿って

生きることが大事であるということに

なります。

 

このように人生を幸せに生きていくには、

魂のような見えないものを生きる軸にして、

肉体は魂を磨く(拓く)ための道具と

考えればいいのではないか

ということになります。

 

 

上記に引き続いて、

食の専門家で最近新たな本を出版した

照井理奈先生に、

「腸内環境と脳タイプ別食事法」について

講義をしていただきました。

 

 

以下にその中で印象に残った話を

のべます。

 

〇2018年にコロンピア大学で、

移植された腸に血液幹細胞が

あることが発見され、

千島先生が50年前に唱えた

腸において造血されていることが

証明されました。

 

〇腸は腸内細菌と協力して

約3000種類の酵素、ビタミン、ホルモンを

合成しています。

植物しか食べない草食動物で

動物性たんぱく質ができるのは

このためです。

そして、人間の腸内細菌は

3歳までに完成するので、

3歳までに動物性たんぱく質を

とっていると、

植物から動物性たんぱく質をつくる

機能が低下し、

たとえばビーガン(野菜しか食べない人)

になるのは難しくなります。

 

〇食事で腸をよくするには

5つポイントがあります。

1.炎症を抑える。

2.有害物質は避ける。

3.栄養不足や代謝の不備を整える。

4.自然で消化の良い食事を摂る。

5.時にはサプリメントの助けを借りる。

 

〇1.炎症を抑える、に関しては、

リーキーガット症候群という病気を

おさえことが重要です。

リーキーガット症候群とは、

ストレス、グルテン、農薬、食品添加物、

化学物質、重金属、環境ホルモン、

腸カビ、悪玉菌、寄生虫等によって

腸壁に炎症が起き、

腸壁のフィルター機能が破壊され、

未消化たんぱく質、毒素、老廃物が

血液中に流入し、

血液脳関門を破壊して

脳に影響を与える疾患です。

その結果、疲労感、関節炎、

爪がもろくなる、集中力低下、不眠、

肥満、便秘や下痢、にきび、蕁麻疹、

アトピー、アレルギー症状などがでます。

これは、私が診察で使っている

メタトロンである程度確認することが

可能です(たとえば、腸内にカンジダ、

病原性大腸菌が多くなっているかどうかが

わかります)。

 

〇最近私がメタトロンで

数例確認しましたが、

腸内にカンジダが繁殖している人は

以下の症状がでます。

便に白い粘液や泡が混ざる、

下痢や便秘などの便通異常、

腹部膨満感、疲労や倦怠感、

甘いものや炭水化物への強い欲求

(カンジダが欲しているようです)、

皮膚のかゆみや発疹、口内炎や口臭、

膣カンジダや尿路感染などの

婦人科系トラブルです。

 

〇上記の腸の炎症を抑えるには、

ホワイトトリオ、つまり小麦製品、

乳製品、砂糖をとることをやめることが

まず第一にやるべきことです。

また、麹菌でカンジダが

悪化することもあるので要注意です。

MCTオイルはカンジダの繁殖を

抑制します。

 

〇2.有害物質を避ける、に関しては、

数多くの有害物質がありますが、

それらはすべて自然から

かけ離れたものになります

(例えば食品添加物、

遺伝子組み換え食品)。

 

〇3.栄養不足や代謝の不備を整える、

に関しては、

特に最近の女性がたんぱく質不足に

なっていることが問題です。

まず引き算―つまり上記の有害物質を

入れないようにして

ちゃんとした栄養を摂ることが大事です。

 

〇4.自然で消化の良い食事を摂る、

に関しては、

加工食品はなるべく使わず、

水(特に体温より少し高い白湯がいい。

お茶は代謝に水を使う、

鉄の吸収を妨げるので

少量にする)を潤沢にとるようにします。

 

〇5.サプリメントの助けを借りる、

に関しては、

サプリメントは2週間で耐性がでるので、

2週とって2-4週休むか

別の銘柄にします。

 

〇このほか脳タイプ別

食の分類がありました。

私は左脳三次元なので

なぜ鍋料理が好きなのか

理由がわかりました。

 

食に関する斬新で本質的な

多くの情報を教えていただき、

照井先生には大変感謝いたします。

 

 

そして日曜日は、2024年上半期の

第2回S-BRAINアドバイザーコースを

開催しました。

 

 

 

 

紙面の都合で終わりますが、

2日とも懇親会を含めて

活気のあるいい会になったことを

ご参加した皆様に感謝したいと思います。

 

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