先週の土曜日は、2024年上半期の

第1回上級予防医療勉強会を

開催しました。

 

 

最初に日本心身機能活性療法

指導師会会長の早川先生に

心身機能活性療法について

講義をしていただきました。

 

 

心身機能活性療法の創始者である

小川眞誠先生が亡くなられて

早くも2年以上たちますが、

生前小川先生と親しくさせていただき、

彼の医療にかける情熱を

肌で感じてきた私としましては、

講義の中の以下の話に

心動かされるものがありました。

 

「小川眞誠先生を偲ぶ会にて

以下のように徐雁さん

(小川先生のお弟子さんで

心身機能活性療法を普及させるために

日本中を小川先生のお供をして

一緒に回っていた人)は

お話してくださいました。

 

「1999年大雪の日、北海道、旭丘の

老人施設にて、認定講習会終了後、

施設内に重度の認知症の方が

おられました。

 

彼は8年間喋らず、

家族と目線も合わせず、

無表情、無反応で、

手はいつもくぎを打つ動作だけでした。

 

施設長もこの方の改善は諦めて、

家族も殆ど面会に来なくなっていました。

 

その日の空港への移動の車を

待っている間、小川先生は、

気になっていた彼に心身療法を施しました。

 

広い施設の誰も見ていない廊下で、

無表情で蒼白の80代のお年寄りに

寄り添って、全身全霊で接していた

小川先生を、私は一生忘れることが

できません。

 

施術後1時間過ぎた頃、

お年寄りの目は先生の目を

見るようになりました。

 

唇も「いち、に、さん」というように

かすかに動いていました。

 

足先も、リズム感を得たように

微妙に上下していました。

 

そして、頬にはピンク色が差してきました。

 

空港への車が来たので、

先生は荷物を持って出口へ

向かい始めましたが、

そのお年寄りの目は先生の方へ向けられ、

立ち上がって何とか先生を

見送ろうという姿勢ととりました。

 

お二人の姿をずっと見ていた私は、

その瞬間を見て受けた感動と衝撃は、

いまだ消えることはありません。

 

「脳が動けば、心が動く。心が動けば、

体が動く」という理論と実践を

目の当たりにした瞬間でした。

 

移動中の車の中で小川先生は

こう言われました。

 

「雁さん。諦めることは簡単ですよ。

施設側も、家族も。

しかし、心身療法は人を選ばず、

国境もなく、誰もが平等に改善でき、

誰もが生きる希望と勇気を湧き起こす事が

出来るプログラムです。」と。

 

その大雪の日、小川先生は、

雪を解かす太陽のようでした。」

 

小川先生が独自に完成させた

心身機能活性療法は、

認知症、発達障害などの病気を

改善させるのに非常に効果があり、

実際多くの実績があります。

 

今中国や台湾では

多くの人がこの治療法を受けて

病気が改善しているようですが、

日本では残念ながら

なかなか広がっていきませんでした。

 

小川先生は何度も厚労省に

働きかけたようですが、

薬を使わずに病気を治すということで、

製薬メーカーに支配されている

厚労省は全く動かなかったとのことでした。

 

今後は小川先生の遺志をついで

篠浦塾が広げていくことになりそうな

情勢になってきていますので、

今後の展開をご期待ください。

 

 

そして日曜日は、2024年上半期の

第1回S-BRAINマスターアドバイザー

フォローアップを開催しました。

 

 

今回は初めての試みとして、

ふたつのグループ向けの

セミナーになりました。

 

ひとつはアドバイザーコース卒業者

(中級に当たります)に対しての

講義になります、

その講義のねらいは、

自己認識をより正確にするために、

本人と本人に成り代わった観察者の

脳テストを比較し、

乖離している答えを

本人と観察者が話し合うことにより、

より正確な自己認識ができるようになる、

というテーマであり、

過去1年のコースで発表された中の

典型例を挙げて私が説明しました。

 

自己認識を正確にできないと、

脳の使い方の改善はできません。

 

しかし、自己認識が正確にできない人が

実際はいて、

多くは子供のころのトラウマにより、

まわりにあわせることで生き延びようと、

本来の自分ではない虚像を演じています。

 

それが不幸な人生につながるので、

脳テストで自己認識を正確にすることは、

人生を幸せに生きるのに

必須になります。

 

そういう意味で非常に大事な

セミナーということになります。

 

 

また後半は、篠浦塾健康指導師向けの

講義をしました。

 

彼らが私が行っている医療相談会の

診療内容を理解し、

その内容を聞かれたときに

患者さんに説明できるようになるとともに、

患者さんをフォローしてカウンセリングを

施行することで、

症状の改善に寄与するということを

ねらいにしたセミナーを実施しました。

 

篠浦塾健康指導師は

ずっと篠浦塾で勉強してきて

十分の知識を持ち、

世の中をよくしようという志をもって

応募してきているので、

我々スタッフにとっては、

受講生というより同志といってもいい

存在なので、

ともに手をとりあって

日本の医療を少しでも良くするために

今後共闘していくのが

本当に楽しみです。

 

 

篠浦塾ホームページ

https://shinoura-juku.com/

 

セミナーのページ

https://shinoura-juku.com/seminar/

 

医療相談のページ

https://shinoura-juku.com/counseling/