先週の土曜日は、2023年下半期の

第4回初級予防医療コースを

開催しました。

 

最初に私が、脳の改善編3の

講義をしました。

 

その中で吉田松陰に関して

のべましたので、それについて

少し触れたいと思います。

 

先週のコラムで、

私は人としての生き方を説明するのに、

魂、肉体、そしてその間にある理性、

感情の4つにわけると

わかりやすくなると考えています、と

のべましたが、

吉田松陰の生涯をこの観点からみると、

彼の感情と理性はまさしく肉体を離れて

魂とともに生きたのではないかと

感じさせられます。

 

彼の生涯における様々な

エピソードに関して、

以下にいくつか触れてみます。

 

 

○「幼年時代:父は畑に着くとふところから、

まずその日、子たちに教えようとする

素読の教材を取り出して、兄に渡す。

最初の教材は、当時の習慣どおり

四書五経であった。

「吉田松陰」山岡荘八著より」

 

先週のコラムで陽明学について

触れました。

 

その中心思想のひとつである心即理は

「心の中に宇宙の根源的な

原理が含まれていて、

心の内と外に対立はない。」と

いうものでした。

 

吉田松陰が、宇宙の一部であると

強く感じさせる大自然の中で、

宇宙の根源的な原理にふれている

四書五経という人間の生き方に関する

学問を心に刻んだことは、

心即理を実感として

納得したのではないかと想像されます。

 

実際、彼の遺書である留魂録に

それが色濃く反映されています。

 

 

○「少年時代:玉木文之進によれば、

侍の定義は公のためにつくすもので

あるという以外にない、ということが

持説であり、極端に私情を排した。

学問を学ぶことは公につくす自分を

つくるためであり、

そのため読書中に頬のかゆさを

掻くということすら私情である、

というのである。

「世に棲む日日」 司馬遼太郎著より」

 

ここでいう公は魂側になり、

私情は肉体側になります。

 

極端に私情を排した教育を受けたことが、

吉田松陰が魂側で一生生きていくための

原動力になったと思われます。

 

 

○「母親であるお滝さんが、

子どもたちに「敏三郎に感謝しなさい。

敏三郎のおかげであなたたちが

いるのですから。」と話していた。

「吉田松陰の究極脳」篠浦伸禎著より」

 

お滝さんは、前述の非常に厳しい

玉木文之進が

「お滝さんにはどんな男もかなわない」と

いわしめたほど、

寝る間も惜しんで働いた女性でしたが、

非常に優しい人でもありました。

 

敏三郎は言葉がでないという障害を

かかえていましたが、彼がいるからこそ

魂側の感情といってもいい弱い人を

慈しむ気持ちが芽生えるわけであり、

それが吉田松陰の魂の成長に

すごくプラスになっていることを

お滝さんはここでのべているのではないかと

私は解釈しています。

 

 

○「江戸遊学:人間の本義のためである。

人間の本義とはなにか、

一諾をまもるということだ。

自分は他藩の者に承諾をした、

約束をした。

もしそれをやぶれば長州武士は

惰弱であるというそしりをまねくであろう。

もし長州武士の声価を

おとすようなことがあれば、

国家(藩と家)に対する罪は

これほど大きいことはない。

「世に棲む日日」 司馬遼太郎著より」

 

他藩の武士との約束を守るために、

脱藩という当時における大罪を

おかすわけですが、

これはそのころの武士の常識からは

考えられない話になります。

しかし、約束を守るという事は

魂側の理性であり、

当時の法律を破って罰せられるのは

肉体側の話であり、

吉田松陰は躊躇なく

魂側の選択をしたわけです。

 

 

紙面の都合で、最後に

吉田松陰の遺書についてふれます。

 

「留魂録 :私は三十歳、

四季はすでに備わっており、

花を咲かせ、実をつけているはずである。

それが単なるモミガラなのか、

成熟した粟の実であるかは

私の知るところではない。

もし同志の諸君の中に、

私のささやかな真心を憐れみ、

それを受け継いでやろうという

人がいるなら、

それはまかれた種子が絶えずに、

穀物が年々実っていくのと同じで、

収穫のあった年に恥じないことになろう。

同志よ、このことをよく考えてほしい。

「吉田松陰」 留魂録 古川薫著より」

 

ここでいう真心は魂にあたると思いますが、

吉田松陰は人生の四季を精一杯

生き抜き見事な収穫物である

種子(魂)を残したので、

それを受け継いでほしいといった主旨の

遺書になります。

 

魂は波動なので、

時空を越えてまわりに影響を

与えるものだと思われますが、

吉田松陰の魂の影響力を受けて、

松下村塾の教え子たちが

明治維新まで突っ走ったのは、

吉田松陰の魂の素晴らしさによるものだと

感じずにはおれません。

 

 

次いで、後藤由里先生に

足裏健康法について、

座学と実践でセミナーを

していただきました。

 

 

足裏健康法を毎日

短時間でもいいのでやることで、

健康維持につながるとともに、

病気の改善にもつながる

可能性があるといった内容でした。

 

彼女の経験した症例でも、

子宮内膜症で不妊だった人が、

セルフケアをやるようになって

1月後に妊娠したり、

セルフケアを毎日やることで

うつ病がなおったり、

抗がん剤の副作用で

生理が来なかった人が、

セルフケアを1月間やることで

生理がくるようになったりと、

多くの嬉しい報告を聞いてきたようです。

 

 

私もおそらく10年以上、毎日

足裏健康法をやっており、

おかげさまで元気で過ごせています。

 

 

そして日曜日は、2023年下半期の

第4回S-BRAINベーシックコースを

行いました。

 

最初は私の脳の改善編3に関する講義、

そして加藤講師の講義を行いました。

 

 

新たな会場、ズーム参加者がおり、

活気に満ちたセミナーになりました。

 

 

今年も皆様と篠浦塾で一緒に学び、

語り合うことを楽しみにしております。

 

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