出品作品ができるまで
こんばんは。
先日送り出した絵の展示が明日から始まります。
なんとなく落ち着かない気分を抱えつつ、今回出品した絵がどんなふうにできあがっていったのかをお話ししてみようと思いました。
この絵の下地となった絵を私が描き始めたのは昨年の夏の頃のことです。
人物イラストを描くよりも他のものを描きたくなり、ふと思いついて描いたパンのイラストをInstagramに投稿してみたところ、予想以上に評判がよくて・・・。
それなら、他にも描いてみようと思ってハンバーガーやケーキなども描いてみました。
ケーキの上に飾られた苺やブルーベリー、フルーツソースなどの質感は再現するのは結構難しくて、ケーキを完成させてInstagramに投稿できたのは12月の末のことでした。
https://www.instagram.com/p/B6pdhGOg46S/?utm_source=ig_web_button_share_sheet
Instagramに投稿した時点で私の中で一旦ケーキの絵は完成品となりました。
そうして、しばらくひっそりと紙ばさみに他の絵と一緒にしまいこまれたままになっていたのです。
今回の公募展に出品を決めてからというもの、さてどんな絵を描こうかとずっと考えてはラフスケッチを描いてみてはボツにしてを繰り返し。
気がつけば、9月になっていました。
私自身のいつものペースからいけば、搬入時期からさかのぼって1ヵ月前にはもはや下絵を仕上げていかないと間に合いません。
焦る気持ちだけでも十分キツかったのに、さらに夏の頃から感じていた体調不良が拍車をかけました。
8月いっぱいはなんとか持ちこたえられていたのが9月に入るやいなや、堤防が決壊するように私は体調を崩し、微熱状態がまるまる1ヵ月中続いたのです。
1週間以上微熱が続いた段階で、PCR検査も受けました。
検査を受けたという段階で家族からは隔離され、自室以外で過ごすことは禁じられた状態で過ごしたのです。
通っていた就労支援サービスへも通所できず、自室にこもっていても、「いつ検査結果がわかるのか?」と家族からきかれましたが、結果待ちの間に私にできることは何もありません。
だいたいの時期は伝えても、結果を待っている間に「まだか、まだか」と繰り返し尋ねられながら自室にこもっていなければならない。
正直、本当に堪えました。
実際に検査で陽性と診断された人はもっとつらい思いをされるのでしょうね。
コロナって、外の人の偏見もつらいけど、その偏見をおそれて家族が過剰反応するのもつらいです。
こんなことなら、一人で生活していた方が精神的にはラクだったかもしれないとすら思いました。
検査結果は陰性でした。
だからすぐに体調は戻るのかといえば、そうならず、ずっと全身にだるさが残って普段のように動き回るのもおっくうな状態が続きました。
とはいえ、公募展の期日は待ってくれません。
そこで、新しく作品の下絵を描くのではなく、今までに描いた絵の中から選ぶことにしました。
そこで、あのケーキの絵が登場した、というわけです。
ただ、Instagramに投稿した状態の絵ではどうも展示するには物足りない。
どうしたら展示会場の壁に飾っても見栄えがするか考えて画面に色を足し、オブジェを付け加えています。
そんな私の力作、よかったら会場で現物を見てやってください。
第4回FUKA展(公募展)
会期 2020.10.30(金)〜11.8(日)
時間 12:00〜18:00(最終日〜15:00)
会場 Gallery Blau Katze
〒584-0078 Osaka富田林市加太1-3-24