石神井公園付近に住んでいた檀一雄や坂口安吾などの作家ゆかりの地や名所を、
学芸員さん達の案内付きで訪ねる

 ねりま観光ツアー
「石神井文学散歩🚶‍♀️を
楽しもう!」
なるイベントに、ガラにもなく参加しました。

西武池袋線石神井公園駅 9:30集合
15名定員 費用:1500円也

以前、
高倉健が、檀一雄の放浪の旅の一部をドキュメント風に辿る、「むかし男ありけり」を見た。

檀一雄は、ぶらりと立ち寄った異国の地
ポルトガル🇵🇹の小さな漁村「サンタ・クルスの空気感
がすこぶる気に入ったようで、地元の人たちに愛されながら一年以上の長い時間を過ごした。
(石神井公園の自宅に家族を残したままの、自由気儘な火宅の人である。)

火宅🔥:煩悩や苦しみに満ちたこの世を、火にまかれた家に例えた言葉

檀一雄は、小林一茶と同じように自らの家庭にトゲのような罪?を抱えて生きていた様に思える。
檀一雄はサンタ・クルスの漁村から、どんな想いで海を見ていたのだろうか? 
(心が落ち着く、場所だったのだろうか)

さて、石神井公園を歩く🚶‍♀️🚶🚶‍♂️



静けさよ、三宝寺池


石神井池を見渡せる、やや高台のこの辺りに石神井ホテルがあった。

この辺りで、檀一雄は文藝誌「日本浪漫派」に参加した盟友太宰治の、最期の心中を知る。

ここで日本共産党の結党が相談された?

ワニ騒動があったのは30年前ガーン光陰イヤ〜んの如しである。

池畔の茶屋「豊島屋」

唯一残る売店 孤独のグルメに出た。

映画「火宅の人」のワンシーン「めがね橋」のあたり

カレー🍛100杯事件の舞台⁉︎

檀流クッキングを支えた石神井公園商店街、昭和の佇まいが残る。

坂口安吾が檀家に逗留しカレー🍛100人前を注文したエピソードがあるらしい。

昼メシに立ち寄ったが、行列の人気店だった。

小説家の前に「詩人」が付く。

檀一雄の書斎

檀一雄を中心に太宰治もいる「青春五人党」の面々。女性の案内人風の人もいて、今日の文学散歩ツアーのようだ♪


今日のおみやげ

 料理好きの檀一雄が水飴を買いに行った創業76年の「大島屋」で、懐かしい袋菓子を購入した。


檀流クッキング
料理好きと知られる檀一雄だが、
家人や知人に旨いものを喰わせたいというサービス精神だと思う。

来客者の為に、馬肉を浅草に買いに行って、何日も帰らなかった。気に入ったものがなかったので、本場の信州まで行ってたらしい。その気持ち、分かる。
自分も多少、料理をかじるが、やるからには、ちゃんとやらねばえー

火宅の人
小説「火宅の人」は檀一雄の晩年の作品。
病床で、妻が口実筆記したらしい。
檀の愛人とのあれこれを、妻が口実筆記する姿に乾杯🍻ぃ結果的に、小説はヒットし映画化もされた。
愛する女への檀一雄流の命がけの恩返しだったと思える。


写真🤳スケッチ


元日銀の施設で楕円形が多い。現在「練馬ふるさと館別館」で、練馬ゆかりの漫画家、文化人の資料や、五味康祐のオーディオを聴かせている♬

学芸員さんの名案内


練馬の名木「ラクウショウ」

石神井池(ボート🚣池)

ステージの座席 戦時中に落とされた新型爆弾の跡の窪みを利用している。

(第二)豊田園跡地

高濱虚子ら「ホトトギス」同人が俳句の吟行に訪れた




石神井公園は何度も行った場所だったが、

石神井池に向かう何気なく通り過ぎてた商店街に、ゆかりのエピソードなどが知れて面白かった。


おしまい


☕️

人に好かれる事は知っていても、

人を愛する能力に於いては

欠けているところがあるようでした。

「人間失格」太宰治


蛇足だが、

津軽鉄道🚃に乗って、太宰治の故郷を旅した事がある。彼は東京で身を崩して、妻と共に兄の所に身を寄せた。肩身の狭い思いで歩いている太宰治に出会いそうな街並みが残っていた。太宰治愛に溢れる檀一雄にその事を伝えてみたい。