ガキっちょの頃

テレビで「これが青春だ」という青春ドラマを毎週やっていた。


自分はまだガキっちょだったが、

カッコいい高校の男性教師や綺麗な先生、かわいい女子生徒やデコボココンビの学生達が繰り広げる、この番組が好きで夢中で見ていた。


そして、いつか自分が高校生になったら、あんな青春を送りたいなァーとほのかな憧れを描き続けていた。


高校進学の時期になり、自分の頭のデキとご相談して、隣接する町の市立高校を受験した。

現在は、合併されて「さいたま市」となったが、その頃自分が住むのが大宮市、受験する高校が浦和市という関係だった。


自分はこの高校の事はほとんど知らなかったが、一緒に受験した女子二人は「制服のセイラー服がイイんだ」と強い憧れを持ってたようだ。


自分より頭の良かったこの同級生二人は、この高校に残念ながら落ちてしまった。

自分は、浦和に住む親戚から「受験は浦和の生徒が有利」と言われて、その期間だけ住民票を大宮から浦和に移すというズルをした。


ズルして手に入れた高校生活は、これまでの大人しめの自分の性格、生活を一変させた。

同じ中学校からの同級生が一人もいない!という、前科者でなくなった様な自由を手に入れた。


初めてのバレンタインデー。

憧れてたこれが青春!の高校生活だったが、当然チョコ🍫はもらえずガーン


その時、思った!

このままぢゃイケない!」:(;゙゚'ω゚'):

ナニを血迷ったか、クラスも違う一言も口をきいたこともない、バトン部でバトンを回してた可愛らしいSちゃんに、体育館の裏で告ったー!ァー


どうゆう段取りでどんな風に告ったか、随分時間が経ちすぎてて覚えていないが、

たぶん「イイですよ」👌って事になったーァー🎉

よーし!俺の「これが青春だ」ドラマの恥まりだー!と意気込み焦り過ぎて、彼女にいろいろ迷惑をかけてしまい、短い期間で終わった恋だった様に思う。


(お互い助っ人を頼んで)2対2のグループデートで、何故か川口グリーンセンターに行った。たぶん、

その頃流行っていた「あの素晴らしい愛をもう一度🎼」が俺の青春のテーマソングになった。ズッと、

命かけてと誓った日から 素敵な思い出残して来たのに〜♪


浦和から大宮の自分の家に一人で来てくれたこともあるし、別れてからも毎年かわいい暑中お見舞いが届くのが、とても楽しみだった。

社会人になってからも、たまーに誘うと、断ることなく付き合ってくれた。


それから、もう気が遠くなるほど取り返しのつかないほどの時間がたって、

そのままになってしまっている。

あの時同じ花を見て 美しいと言った二人の

心と心が今はもう通わない♪

加藤和彦と北山修の歌🎼


これが我が『これが青春だ』の恥ずかしの一話である。


ちなみに、中学の同級生女子が憧れてたセーラー服の制服は50年半世紀が経過した今も、そのままである。

☕️

(先日同校文化祭があり、気恥ずかしくて校内には入らなかったが、校門で出迎える生徒会女子の制服姿をまじまじ見て確認)


大きな空に梯子をかけて

真っ赤な太陽 両手で掴もう

誇り一つを胸に掲げて

恐れ知らない それが若さだ

そうとも これが青春だ


「これが青春だ」

布施明♬



今もあなたが好き〜まぶしい思い出なの

『色づく街』南沙織♬


あゝ生きてゆくことの

我が恥ずかしさ、よ。


空に燃えてる でっかい太陽

泥んこ苦行は なんのため

勝って帰らにゃ男じゃない

『貴様と俺』布施明♪