今年も、当初の予定の5月28日(火)が雨、しかも、ほとんど1週間前から予想された豪雨となり一度延期になりましたが、5月30日(金)は好天のもと、13名の精鋭?で実施できました。そして、今年も、官民連携・官民協働の事業です。平日ということもあり、残念ながら個人での一般のご参加はいませんでしたが、参加団体・行政機関は、新大宮川を美しくする会、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター、滋賀県琵琶湖保全再生課、滋賀県大津土木事務所、大津市環境政策課となりました。
ご参加いただいた皆様、また、ご支援いただきました団体様、行政様、ありがとうございました。
誠に僭越ながら、新大宮川を美しくする会会長(筆者)挨拶から予定時刻にスタート。
参加者全員の簡単な自己紹介。お互いにどんな方が来られているか、また、皆さんどんなことに関心を持って、期待して参加されたのか、確認させていただく、いい機会です。
滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの佐藤さんから、初めて参加される方でもご理解いただけるよう、プロジェクトの経緯からこの日の予定、グループ分けなどご説明いただきました。
水質調査は、例年通り、2グループに分かれて、大宮川・足洗川の上流、中流、合流後の下流の5箇所を調査しました。
魚類調査は、2グループに分かれはしましたが、今年はまず、目視で確認できている河口に全員で調査に取り掛かり、その後、分かれて調査としました。実は、昨年秋からの浚渫工事が、つい1週間前に終わったところで、事前のざっくり下見では、川はすっかりきれいになりましたが、魚が河口以外では上(堤防上、河川管理専用道路や橋の上)からは見当たりませんでしたもので・・・。
まずは、河口での投網を利用した調査の様子です。
アユがいっぱいいました!
コアユに混じってオオアユもいました!
続いて、ゴミ拾いですが、今回の浚渫工事のおかげもあって、ゴミが激減。水質・魚類調査時に各自が周辺のゴミを拾うことにしました。
水質調査、魚類調査、ゴミ拾いの後は、全員で外来植物オオキンケイギクの駆除作業に取り掛かりました。
ゴミ拾い、オオキンケイギク駆除の成果。
可燃ゴミ3袋、不燃ゴミ1袋、オオキンケイギク1袋、ビニール傘1本。
可燃ゴミの量が昨年より増えていますが、水質調査時に、今回浚渫していない足洗川側をしっかりゴミ拾いをしてくださったおかげだと思います。
本当に、きれいになりました。
皆さん、ありがとうございました。
最後にふりかえり。
浚渫工事の影響でアユが遡上していないのではと心配していましたが、いました!上ってました!それも、結構な数が、新大宮川のいつもの調査地点の上流部まで。
延期前の調査予定日にふった豪雨の影響(おかげ)で、一斉にアユが遡上したようです。良かった!
でも、他の魚類がほとんど見当たらない(泣)。
浚渫工事の影響でどこかに行ってしまい、また、従来新大宮川にいた魚や生き物にとってまだまだ住みづらい環境なのでしょう。
これから、治水、美化、景観を維持しながら、アユだけではなく、生物の多様性のある川にして行こうと思います。アユについても、例年のように川の水量が減ったら、浚渫工事で深みが無くなってしまった分、干上がったり、浅瀬のため鳥や動物に捕食されたりする危険が高まります。わざと深みを人力で作ったり、川の流れ、水量を維持する場所を確保したり、色んな工夫がこれからも必要になってくると思います。滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの皆さんや他の専門家の皆さんにご協力いただき、対策を検討、実施して行こうと思います。これからが本番ですね。
水質は、上流2箇所は、COD 0で、本当にきれいです。中流域からCOD 2になりますが、例年とほぼ同様、まだまだきれいです。ただ、最下流は、COD 4と6が出ました。6は、特異値(調査ミス?)の可能性が高いですが、4の方は気になります。原因を考え、何か思いあたることがあれば、水質についての対策も検討しようと思います。
最後に、またまたですが、ご参加、ご協力いただいた皆さん、
ありがとうございました。
今年度も、来年度も、これからも、よろしくお願いします!