【講座レポート】川をホタルいっぱいにしよう! | 「新大宮川を美しくする会」のブログ

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比叡山のふもと、琵琶湖に面する大津市比叡辻を流れる通称「新大宮川」とその周辺の環境・美化清掃活動をしています。

1月16日土曜日開催の「新大宮川学連続講座・冬~川を学び、楽しみ、愛そう~ 第8弾 川をホタルいっぱいにしよう! ~米原・天野川の取組とホタルの幼虫観察~」には、8名の方がご受講・ご参加くださいました。ありがとうございます。

 

最初の10分ほどは、いつものように会長挨拶、当会と当会の活動紹介、今回の連続講座の紹介と今後の講座の宣伝、昨年の新大宮川のホタルの飛翔について。昨年は5月末から6月末の1か月間、最多で113尾のゲンジホタルの飛翔を確認しました。この数字が多いか、少ないかは分かりませんが、二十数年前からの河川改修工事で新しく付け替えた新しい河川ですから、もともと全くホタルがいなかったと考えますと確実に増えて来たと言えると思います。大津市内のホタルの名所と言われているところでも、最近では、数百尾くらいの飛翔状況ですから、今後、さらにホタルが増えますと十分に名所候補になりうると思います。また、6月半ば以降には、ごく少数ですが、ヘイケボタルと思われる飛翔も確認しました。二種類のホタルの乱舞が将来、見られるかもしれないと思うと、ワクワクしますね。

 

 

また、この日の講座は、東京、大阪をはじめとした大都市で新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が発せられ、滋賀県も「警戒ステージ」になった中での開催になったこともあり、従来からのマスク着用、手洗い・手指消毒、入室時検温、室内常時換気、ソーシャル・ディスタンスなどと言った感染症予防対策に加えて、滋賀県の感染予防対策システム「もしサポ滋賀」に登録、「感染予防対策宣言」をしたことを説明し、厚生労働省の新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)とともに、ご受講の皆様にご利用を推奨させていただきました。講座を単に中止するのではなく、できるかぎりの感染予防対策を実施し、「コロナに負けるな魂」(?)で、今回開催しましたし、今後の講座、イベントも、滋賀県に緊急事態宣言が発せられたり、滋賀県が「特別警戒ステージ」などになったりしないかぎり、そうした方針で実施、開催するつもりです。

 

天野川のホタルの乱舞

 

さて、講座本題ですが、米原市天の川ほたる祭り実行委員会から委員長の田中眞示さんにお出でいただき、天野川でのホタル保護活動100年の歴史と保護条例、ホタルによるまちづくりについてご紹介いただきました。米原市・長岡(天野川)は、大正時代からホタルを皇室に献上され、国の特別天然記念物となった「長岡の源氏蛍」について、旧山東町時代の1972年に保護条例を制定し、毎年飛翔時期に「ホタル番」という見回り活動をされるなど町をあげて保護をされています。また、ホタルまつりの実施やホタルのシンボルキャラクターづくり、子どもたちへのホタルを題材にした環境教育の実施など、ホタルを使ったまちづくりを実践されているところが印象的でした。新大宮川の今後のホタル保護活動、ホタルによる川づくり、まちづくりの参考にさせていただきます。田中さん、ありがとございました。

 

シンボルキャラクター

 

座学の講座終了後、京都大学の淺野さんにご協力をいただき、ホタルの幼虫観察会をしました。飛翔時期によくホタルが飛んでいて、ホタルの幼虫のエサとなるカワニナがよく見られる川のポイントを淺野さんと会長(ワタシ)がたも網でガサガサしました。最初の10分ほどは全くのボウズ(全く採れません)。見つかるカワニナも抜け殻の貝殻だらけ。

ガサガサ中

 

どうしたものかと思っていた矢先。淺野さんから、「いた!見つけた!」との声。それから、5、6尾、続けざまに見つけられました。生息し易いところに集まっていたのでしょう。ホタルの幼虫が、カワニナを捕食している珍しいシーンも撮れました。もちろん、観察後は、全てもとにいたところに逃がしてやりました。元気に大きくなって、今年の夏も、光の舞を楽しませてね!

淺野さんも、ご協力、ありがとうざいました。

 

※BGMあり。音量注意。

 

 

 

ホタルの幼虫

 

大きなヤゴもいました!