7月31日 午前3時。
妻とともに台北の自宅を出発した。
向かう先は台湾東北部、福隆海岸。

55km


約1年ぶりとなるSUPフィッシングへの出航である。

まだ街が眠っている時間、車を走らせながら胸の奥には期待と少しの緊張があった。
午前4時30分、福隆に到着すると、東の空はすでに白み始め、水平線の彼方には朝の光が広がっていた。

急いでSUPへ空気を入れ、ハードタイプのライフブイ、2セットの釣り竿、魚群探知機、電動モーターなど、海上で命を預ける大切な装備を一つずつ確認する。
目標は日の出前の出航。
限られた時間の中、緊張感を持ちながら準備を進めた。



私のSUPは全長12.6フィート。
その大きさはまさに「空母級」。妻を乗せても十分に安定して航行できる頼もしい相棒である。(笑)

さらに今回は、電動モーターを自分で改造し、船外機のように操作できるシステムへ変更した。


実際に海上で使用してみると、操船性は想像以上にスムーズで、長い時間考えてきた改造がようやく形になったことを実感できた。

福隆の海域でSUPフィッシングをするのは今回が初めて。
まずは低速で巡航しながら、Garmin Striker Plus 4魚群探知機で海底の様子を探る。
この海域は砂底が中心で、水深はほとんど20メートル以内。
ところが、予想に反して浅瀬にも多くの魚群反応が現れた。
特にベイト反応は、Garmin Striker Plus 4を使い始めて以来、最も鮮明に確認できたものだった。
魚の存在を画面で確認できた瞬間、自然と笑顔になる。

ポイントを決めると、妻がすぐに手作りの石アンカー(石をガーゼ袋に入れたもの)を投入。
そのタイミングで、私は仕掛けを海底へ送り込む。
エサはエビ。
狙いは主に底生魚だ。


今回は魚探で魚の反応を探し、ポイントを見つけるたびに仕掛けを落とすと、驚くほど早く魚が食いついてきた。

アタリが遠のけば、アンカーを回収し、電動モーターを始動。

再び魚探で次のポイントを探す。
「探す、見つける、釣る、移動する」
この繰り返しこそ、SUPフィッシングならではの楽しさだと思う。

穏やかな海面を自由に移動しながら、自分の力で魚の居場所を探し出す。その過程そのものが大きな魅力である。






午前9時30分頃、風が次第に強くなり始めた。

真夏の強烈な日差しの下、安全を優先してアンカーを上げ、帰航することにした。

今回の釣果は、私のSUPフィッシング歴の中で最高記録となった。

20cm以上の魚は、

・ヨコスジフエダイ 6匹
・ヤミハタ 3匹
・カサゴ 1匹
・タイワンタマガシラ 10匹
小型の魚はすべて海へ返した。



釣りを終えた後、装備を片付けて車へ収納し、シャワー施設へ向かった。
海水、汗、細かな砂を洗い流し、歯を磨くと、疲れた体が少しずつ蘇っていく。

今回は酔い止め薬の影響で眠気もあり、さらに昼近くになっていたため、福隆名物の排骨弁当を購入した。


食事の後は、DIYで作った車用カーテンで日差しを遮り、車内でしばらく昼寝。


体力が戻った午後2時30分、自宅へ向けて帰路についた。

帰宅後に待っていたのは、大量の釣具と海上装備の洗浄作業。
正直、一番の重労働かもしれない。

しかし、

60歳を過ぎた今でも、妻とともに海へ出て、自分で改造したSUPで魚を追いかける。

こんな自由で豊かな時間を過ごせることは、本当に幸せなことだと思う。

海の上で感じる風、波の音、そして妻と共有する時間。

これこそ、私にとって最高の「人生の釣り」である。



美味しいネギと生姜入りの魚スープ