「国語便覧」のすすめ | 良田 寛(ペンネーム) 新老いらくの記

良田 寛(ペンネーム) 新老いらくの記

いつのまにか「老いらくの記」という言葉が似合う、それなりの歳になってしまいました。
精一杯生きてきた事を何かに残したい、足跡を何かの形で残したいと思っています。

 毎週日曜日に放送される「光る君へ」を楽しみにされている方は、私を含め多いと思う。話の内容は別にして、ドラマとしては様々な方面の考証がされている。実際ドラマのオープニングに、時代考証、和歌考証、風俗考証・・・などの担当の方の名前がある。ドラマとしては、当時の様子をよく再現しているのだと思う。ただそれでも分からない言葉、場面などがある。またあまりにも登場人物が多く、それぞれの関係なども分からなくなる。そんな時に参考にしているのが「国語便覧(こくごびんらん)」だ。

 「国語便覧」という本をご存知だろうか。簡単に言えば日本の文学を中心に、歴史、文化、風俗・・・などが記載された百科事典のようなもの。古事記、日本書紀から現代作家まで網羅されている。フルカラーで図や写真も多く、非常に分かりやすい。
 冒頭に書いた「光る君へ」の藤原氏。たくさんの藤原氏が出てくるが、系図を見ると分かりやすい。紫式部や清少納言が藤原氏とどんな関係で、どのように誰にからんでいるのか。さらに平安時代の建物、風俗、文化・・・そんな説明もこの本には記載されている。東宮とは何なのか?検非違使とは何なのか?

 私自身は歴史を教えて頂いている国語の先生に勧められ購入した。ただ皆さんのご自宅にはもしかしたら書棚に埋もれているかもしれない。高校生になると必然的に国語の教科書の参考書として購入するものらしい。ご自宅の書棚にお子さんの高校時代の教科書、参考書が残っていれば、その中に紛れ込んでいる可能性がある。
 歴史ドラマをみる上で、あるいは歴史小説を読む上で、当時を知る補助的な参考書になるし、もしくは暇つぶしに読んでも面白い。おそらく「へえ〜」という言葉がたくさん出てくるだろう。

  数研出版の「国語便覧」 アマゾンで¥990で購入した。

  出版年によりデザイン、出版会社はまちまちらしいが、内容はそれほど変わらない。