風邪と虫歯 | 良田 寛(ペンネーム) 新老いらくの記

良田 寛(ペンネーム) 新老いらくの記

いつのまにか「老いらくの記」という言葉が似合う、それなりの歳になってしまいました。
精一杯生きてきた事を何かに残したい、足跡を何かの形で残したいと思っています。

 昨年11月から12月中旬まで、ひどい風邪に襲われた。始まりはネパール旅行だった。行ったエベレスト街道周辺で風邪がはやっていた。出発地ルクラのホテルにいた小さな子供がお母さんに抱っこされてゴホンゴホンとやっていた。ホテルの方の話では、「クンブ-コフ」が流行っている。クンブ-とはエベレストがある地方名。コフは咳。我々5人のパーティーも次々と冒されていった。とにかく咳がひどくのどが痛い。持っていったのど飴もすぐに底をついた。
 帰国して直ぐに病院へ行った。薬をくれたが、のど薬が品薄とのことで、もらったのは3〜4日分。こうなるとのど飴がまた活躍する。のど飴の缶があっという間に空になる。夜ものどの痛みと咳で、なかなか眠ることができない。少しでも眠らなければということで夜中飴をなめる。12月中旬になり、やっと咳ものどの痛みもおさまった。
 3月の初め、歯のメンテナンスのため歯医者にいった。検査をして頂いた先生から、衝撃的な言葉が・・・。
「虫歯が何本もある・・・」
「こんなに急激に虫歯が増えることは珍しい」
「治療が追いつかない・・・」
甘いものは嫌いではないが、極端に甘いものばかり食べた記憶はない。ただのど飴の消費量はすごかった。おそらく原因はこれだろう。
 その先生、「のどが痛くても、トローチ、のど飴は絶対になめない。のど薬を飲む・・・」とおっしゃっていた。飴は歯にとっては非常に悪いらしい。なめ続けるなんてとんでもない。当然歯の質は個人差があり、その影響、どれだけ虫歯に結びつくかは一様ではないだろう。ただ私の場合、歯の質が悪いのを自覚している。しっかり歯をみがいているつもりではいたのだが、のど飴は死角だった。
 まずはしっかりと歯を治そう。そして甘いものは控える。また風邪をひいた際、のどが痛くても咳が出ても、飴はなめない。あと何年生きるかは分からないが、美味しいものを自分の歯で食べたいから。