阿蘇 「烏帽子岳」 | 良田 寛(ペンネーム) 新老いらくの記

良田 寛(ペンネーム) 新老いらくの記

いつのまにか「老いらくの記」という言葉が似合う、それなりの歳になってしまいました。
精一杯生きてきた事を何かに残したい、足跡を何かの形で残したいと思っています。

(写真は阿蘇市より提供いただきました。烏帽子岳は一番右側杵島岳の向こう側にあり、写真では見えません)

 阿蘇五岳のうち高岳、中岳、根子岳、杵島岳と登ってきたが、最後の烏帽子岳(1337m)を4月13日に登り、これで阿蘇五岳すべて登った事になる。
 烏帽子岳は阿蘇五岳の中では南西部に位置する。北側阿蘇谷からは見づらいが、南西側からは見る位置にもよるが二等辺三角形の山容がきれいだ。
登山ルートはいくつかあるが、熊本地震の影響で湯之谷ルート、垂玉ルートは通行不可、今は草千里からのルートのみとなっている。おかげで60半ばのじじいにとってもハイキング気分で登れてしまう(歩行距離は3.9Km、標高差267m)。
 出発地点は草千里ヶ浜駐車場。ここから草千里ヶ浜を時計とは反対に回るように登っていく。斜面一面にミヤマキリシマの群生があり、今の時期ほんの少しピンクの花が咲いている。5月初めには山の斜面がピンク色に染まるのだろう。
頂上からは360度展望をさえぎるものはない。東には中岳、噴火口が間近に見える。中岳直下には7つの火口があり、第1火口は今も活発に噴煙を上げている。北側には草千里があり、その向こうには杵島岳、往生岳がある。草千里は緑に包まれている草原だが火口跡だ。さらに杵島岳の頂上部に火口跡が見え、その右下部にも大きな火口跡が見える。さらに烏帽子岳の西に位置する御竃門山(1152m オカマドヤマ)にも火口跡があると言う。

 なにげなく見る草原や山の風景もちょっと気をつけると悠久な大自然、悠久な時の流れが伝わってくる。阿蘇五岳に登ったとはいえまだまだ知らない事だらけだ。

 黄色の〇印が火口跡 特に杵島岳の二つの火口跡は高い所に登らないと見えない。私自身その存在さへも知らなかった。